2013年1月17日木曜日

Google+の何に魅力を感じているかを改めて考えてみた


いま、Google+ガイドブックの改訂作業をしています。いままでの版には、私がGoogle+の何に魅力を感じているのかについての記述が足らなかったように思います。その追記部分を、先行公開させていただきます。なお、あくまで私の感覚であり、私の観測範囲内での実感です。「違う」という方もいらっしゃるかもしれませんが、あらかじめご了承下さい。



・雰囲気がカジュアルであること


私の感じるFacebookの雰囲気はフォーマルです。リアルな人間関係をそのまま持ち込むことを目的としているため、常に襟を正しておく必要があるからでしょう。例えばFacebookでは、嫌いな人(例えば上司)から友だち申請をされ、無視するわけにはいかず苦慮するような場合があります。義理や義務感で「いいね!」ボタンを押して回っているような人もいるようです。「ソーシャルメディア・ハラスメント(ソーハラ)」や「Facebook疲れ」という言葉が生まれるのも、そういう雰囲気を象徴しているように感じます。

これに対し、Google+の雰囲気はカジュアルでアットホームです。格式ばっておらず、くつろいだ感じがします。ビジネス臭がしないと言い換えてもいいでしょう。これはもしかしたら、まだ利用者数が少ないからなのかもしれません。新しいもの好きで飛びついた「ギーク(Geek)」や「ナード(Nerd)」といった層や、Facebookに疲れた人、ギスギスした雰囲気になってきたTwitterが嫌になってきた人が、安住の地を求めてGoogle+に流れ着いているという感じもします。逆に、例えば津田大介氏佐々木俊尚氏といった有名な方々が、Google+はちょっと使っただけですぐに離れていってしまったというのも興味深いところです。Twitterで既に多くのフォロワーがいるような方々には、新たにGoogle+でネットワークを構築し直すメリットを感じづらいのでしょう。そういう意味では、TwitterやFacebookとは異なる層から普及していったLINEの方が、魅力的に映るかもしれません。


・基本はオープンだけど、場合によっては簡単にクローズにできる


私が感じているカジュアルな雰囲気というのは、相互承認を必要としないオープンなSNSに特有なものなのかもしれません。しかし、Google+は基本的にはオープンですが、任意に自分の意思でクローズにもできます。Twitterを非公開設定(ツイートをフォロワー以外には見せない)にしている人は数%らしいのですが、Google+でサークル内の人々だけに見られる「限定公開」投稿は3分の2を占めるそうです。私は大半の投稿を誰にでも見られる「一般公開」にしていますが、親しい人にだけ見て欲しいナイーブな話をしたい場合もあります。相互承認を必要としないオープンなSNSで、そういう切り替えを簡単に行えるのはいまのところGoogle+だけではないでしょうか。


・凄まじく高機能かつ多機能


Google+は凄まじく高機能かつ多機能です。私のようなオタク的要素が強い人間には、非常に魅力的です。反面、高機能かつ多機能過ぎるがゆえに、一般的な方々には複雑に感じられ敬遠されているのかもしれません。多機能すぎて、重複している部分もあるほどです。TwitterやLINEがシンプルさゆえに広く普及していったのとは対照的です。

例えば、Google+のモバイルアプリには「メッセンジャー」というチャット機能がありますが、これは文字でのチャットだけではなく、ビデオチャット(いわゆるテレビ電話)もできるようになっています。惜しむらくは、SkypeやLINEのように音声通話「だけ」という機能がないこと。実はボイス&ビデオチャットは別にも存在している(Google Talk)ので、似たような機能を持つ別々のサービスがうまく統合ができていないという状態なのです。もしサービス開始当初からメッセンジャーにボイスチャットが統合できていたら、LINEがここまで流行ることはなかったかもしれません。非常にもったいない。


・高機能なのに動作が軽快


Google+は凄まじく高機能ですが、非常に動作は機敏で軽快です。世界最高峰の技術者集団が構築しているサービスですから、ある意味当然のことなのかもしれません。例えばGoogle+では、新しい投稿やコメントが自動的かつ瞬時に画面へ反映されます。他社のサービスでは、新しい投稿やコメントを見るために、ブラウザの更新や画面クリックといった手間が必要になる場合が多いです。Google+では当たり前のように享受できている環境が、他社のサービスでは実現できていないことが多いため、相対的に不満を感じてしまうのです。贅沢な環境に慣らされてしまっているとも言えるでしょう。


・高機能なのに安定稼働している


Google+は凄まじく高機能ですが、安定稼働しています。私が記憶している限り、全く利用できないような場面には遭遇したことがありません。Twitterは非常にシンプルでわかりやすいサービスですが、サーバーへの過負荷によって使えなくなってしまうことがよくあります。最近は少なくなりましたが、以前はよくクジラの絵(サーバーダウンで利用できないメッセージとともに表示される)を見かけました。Facebookには長時間滞在していることが少ないので、私自身は使えなくなってしまった経験はないのですが、「Facebookが使えなくなったのでGoogle+へ一時退避」という方はちょくちょく見かけます。


・Googleが提供している他のサービス群と連動して利用できる


Googleのサービスには検索以外に、Gmail、Googleリーダー、Googleドライブ、GooglePlay、Googleニュース、YouTube、Googleカレンダー、Googleマップなど、非常に魅力的なものがたくさんあります。そして、これらのサービスは、みんなGoogle+と連動して利用できるようになっています。残念ながら、Google+を利用しない人にとっては邪魔に感じられてしまう場合もあるようですが、実際に連動させて利用していると非常に便利なので、どんどんGoogle+へのめり込んでいくことになっていきます。正直言って、Googleの全てのサービスをフルに活用するのは難しいと思いますし、私もGoogle+の全機能をフル活用できていません。自分が利用してみて便利だと思った部分だけを、うまく活用できればいいのではないでしょうか。


・これだけの機能が無料で利用できてしまう


Google+のサービスは、基本的には全て無料です。写真を保存するGoogleドライブの容量追加は有料ですが、アップロードサイズを2048pxの標準サイズにすれば無制限に保存できます。そして、Google+には一切広告が表示されません。Googleは、他のサービスによって充分に儲かっているので、いまのところGoogle+には広告を載せないという選択をしています。Facebookは他にマネタイズする手段がないため、広告を載せないわけにはいきません。だから、Facebookを使っているとあちこちに広告が表示されます。この辺りは、SNSを快適に利用する上では大きな違いです。

その広告が私のニーズに合っていればまだいいのですが、Facebookの場合は全く関心のない分野で押し付けのような広告ばかり表示されるので、不快に感じることが多いです。対照的に、Google+の外で、Google AdSenseで表示される私に最適化された(パーソナライズ)広告には、「わかってらっしゃる」と感じることさえあります。これは、私が個人情報をFacebookにはあまり渡さず、Googleにはガンガンに渡しているというのも要因かもしれません。しかし、Facebookには偽物ブランド品販売などの詐欺まがい広告が表示されることもあるので、審査基準がゆるいのではないかという気もします。



こういったところが、私がGoogle+に魅力を感じる理由です。


[追記]
これは「そもそもSNSって何なのさ?」「Google+はTwitterやFacebookやmixiと何が違うの?」「Google+は『実名制』なのか?(項タイトル変更)」に続く項です。詳細は電子書籍版(有償)をご確認下さい。

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