第1章 なぜ著作権という権利があるの?――窓の杜連載「クリエイターが知らないと損する“権利や法律”」のセルフ解説

iPhone 5sで『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』

窓の杜に私の著書『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』の内容がほぼ丸ごと、日替わりの連載形式で紹介されています。せっかくの機会なので、セルフ解説してみます。まず第1章から。

昨日までに公開されているのはこの4本。「そもそも著作権って何だろう」「著作権を使うと何ができる」「著作権はどうやって使う」という、基本の「キ」が導入になっています。

著作権法」は、現時点で第124条まであります。改正に改正を重ね、建て増し継ぎ接ぎ。何重にも積み重なった、複雑な構造になっています。端的に言えば「めちゃくちゃ難しい」法律なんです。私自身が初めてこの条文を見たとき、そっとブラウザを閉じましたから。

ところが現在はデジタル・ネットワーク化の時代。その気になって手を動かせば、誰でもクリエイターになり、全世界へ向けて作品を発信できます。つまり、ほんとうなら誰もが著作権法のことを理解している必要があるのです。こんなに難しいのに!

そんな難しい著作権法を、なんとか簡単にかみ砕いて説明できないだろうか? と考えて書いたのがこの第1章です。実は、このブログで以前書いた「無断転載って何がいけないの?著作者はどうすればいいの?(※2012年8月11日)」という記事が下敷きになっています。

現時点で12万5000PVくらいある、このブログでは3本の指に入る閲覧数の記事です。ありがたいことに、4年経ったいまでも読み続けられています。

ではなぜ著作者には、そういった権利が与えられているのでしょう?簡単に言えば、著作者の利益と名誉を守るためです。

この文の「利益」を、書籍にする際はさらにかみ砕いて「お金」と直接的な表現にしています。知っていると得をする。知らないと損をする。情報とか知識って、そういうものなんですよね。

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