2013年4月8日月曜日

出版(紙・電子書籍)関連の気になるニュースまとめ(2013年4月1日~2013年4月7日)

(※写真:iPadのBOOK☆WALKERアプリ)

出版(紙・電子問わず)関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。エイプリルフールネタから始まった1週間でした。



電子書籍関係でのエイプリールフールネタはこんな感じ。

iKA(interactive Kodansha Archives):世界初の有機筐体電子書籍専用端末(2013年4月1日)|講談社 ※2013年4月1日


赤ちゃん向け電子書籍投稿サイト“バブー”公開 - 窓の社 ※2013年4月1日


4月1日がやってきた:BOOK☆WALKERで全書籍パック――999万9999円で800Gバイト超 - ITmedia eBook USER ※2013年4月1日


あと、どうも地味すぎて商業メディアにはスルーされてしまったようですが、GALAPAGOS STOREで「はてな文庫」というのをやっていました(※特設ページは既に削除されています)。



以下は普通のニュースです。

BOOK☆WALKERとKDDI「ブックパス」、本棚共有を開始 - ITmedia eBook USER ※2013年4月1日


先週開始されたBookLive!との本棚連携に続き、ブックパス(旧・LISMO Book Store)とも本棚連携開始です。BookLive!の場合と同様に、一方通行です。BOOK☆WALKERで買った本が、ブックパスで読めるわけではありません。


BookLive!、新刊通知機能を実装 | ブックベリー ※2013年4月1日


こちらも商業メディアにはスルーされていたようですが、地味に便利な改良です。同時に、楽天ポイントみたいな会員ランクシステムも導入されています。次はぜひ「予約注文」に対応して欲しいですね。


hon.jp DayWatch - 大日本印刷、東京駅前「丸善 丸の内本店」1Fに電子書籍の立ち読みコーナーを常設 ※2013年4月1日


hontoと提携書店のコラボ。丸善・ジュンク堂・文教堂と大手を押さえているわけですから、ポイント共有だけではなくもっと積極的にこういう仕掛けをやっていけばいいと思うのですが。


電子書籍はリアルの合わせ鏡である(現状は) | 夜明けの自宅警備日誌 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト ※2013年4月1日


「電子書籍は、売れない場合は紙以上に売れない」という堀田純司さんによるコラム。紙書籍の場合、印刷・製本・配本・返本のことを考えると、赤字にならないようにするにはどうしても最低数千部は必要なので、どうしても初期にかなり大きな額が必要になります。いっぽう電子書籍の場合は紙に比べれば遥かに原価が安いので、紙書籍であれば編集に企画段階で「これは売れそうにない」と判断されたような内容でも、電子だと比較的簡単に世に出せるわけです。編集の判断が正しかったのか間違っていたのか、市場がダイレクトに判断するようになるわけですから、シビアなのはむしろ当然のことなのかな、と。


「著者:手塚治虫 編集長:あなた」 世界に1つだけの手塚治虫短編集を作れるサービス開始 - ねとらぼ ※2013年4月2日


三省堂書店のプリント・オン・デマンドを活用した新しい試み。「世界に1つだけ」というところが、プレゼント用にいいかもしれませんね。


電子貸本Renta!で月額読み放題サービス――女性向け人気雑誌11誌が月額315円 - ITmedia eBook USER ※2013年4月2日


定期刊行物が生き残る道は、読み放題サービスなのでしょうか。


Fujisan.co.jpで集英社のファッション雑誌全11誌の電子版受付スタート - ITmedia eBook USER ※2013年4月2日


ある程度強い媒体は、読み放題より「定期購読」に活路があるのかも。しかし、ジャニーズ系の顔がえぐれてるのは……(;^ω^)


hon.jp DayWatch - 【個人作家向け】PWYW電子書籍販売サイト「言い値書店」、Kickstarter.comライクな“価格スリット”設置が可能に ※2013年4月2日


支払額を購入者が任意に選択、その額によって手に入るファイルが違うという仕組み。


楽天株式会社: Kobo社、銀座や新宿など都内のヘアサロン20店舗において電子ブックリーダー「kobo glo」のタッチ&トライを期間限定で実施 | ニュース ※2013年4月2日


これは面白い試み。従来の、学校への配布や移動図書館などの事例では「kobo Touch」が使われてきたのですが、今回はついに「kobo glo」が登場したというところもポイントでしょう。


iPad Retinaを超えた精細さ:10型で“2560×1600”の怪物級タブレット――「Nexus 10」徹底攻略(前編) (1/3) - ITmedia PC USER ※2013年4月2日


Nexus 7やライバル機と比較:“Retina超え”Androidタブレットの真価を問う――「Nexus 10」徹底攻略(後編) (1/3) - ITmedia PC USER ※2013年4月3日


「徹底攻略」の名に恥じない、すごいレビュー。eBook USERでレビューがやりづらいw


BookLive、電子書籍体験イベントを開催 - ITmedia eBook USER ※2013年4月3日


体験すると結構印象が変わりますから、体験したことがない人が圧倒的多数である今はまだこういう地道な活動が必要なのだと思います。


コミックナタリー - 白泉社の電子書籍サイトオープン、ガラかめなど人気作配信 ※2013年4月3日


シャープ「book-in-the-box」による、出版社自身の電子書店。徐々に提携先を増やしてますね。


紀伊國屋書店ウェブサービス、リニューアルで障害中 | スラッシュドット・ジャパン IT ※2013年4月4日


商業メディアはどこもニュースにしていませんでしたが、かなり長期間の障害でした。「紀伊國屋書店を叩いてはいけない」という暗黙の了解でもあるのかしら……? ちなみにボクは、リニューアル以後1週間くらい購入ができませんでした。購入できていた人もいるようなので、決済機能が動いていなかったわけではないようですが。


出版者の権利議論に終止符か:法学者・実務家6名の連名で「出版者の権利のあり方に関する提言」 - ITmedia eBook USER ※2013年4月4日


この提言がそのまま中川勉強会に採用されたようなので、「出版の著作隣接権」はほとんど無くなったと考えていいのでしょうかね。審議会は、まだ議論百出で揉めてるらしいようですが。


BookPlaceも自社運営で新たに立ち上げ:東芝、電子書籍リーダー端末「BookPlace MONO」を発表 - ITmedia PC USER ※2013年4月4日


いままで東芝の電子書店は「BookPlace Powered by BookLive!」だったのですが、そちらは「BookLive! for Toshiba」に変わりました。いずれBookLive!本体に吸収されるのでしょうね。BookLive!LideoはNEC製ですから、袂を分かったというところなのでしょうか。しかし、日本の家電メーカーが自社で電子書店を運営するのは、ソニー・シャープ・富士通に続いて4例目ということになると思いますが、どうもうまくいくイメージがわかない……。


つれづれ調査記: 電子書籍 出版社別 冊数調査 -新生BookPlace- ※2013年4月4日


とりあえずスタート時の数字ということで。


三木谷氏が楽天ブックスとkoboの戦略を説明--パートナーからは厳しいコメントも - CNET Japan ※2013年4月4日


やっとハイブリッド化です。紙と電子を同時に比較できるようになるので、紙も電子も買う人は今後は楽天ブックス側から見る形にした方がいいのかもしれませんね。

大言壮語はいつもの三木谷節なので、いいんじゃないでしょうか。孫正義さんがソフトバンク立ち上げ時に、「売上を豆腐みたいに1丁(兆)2丁(兆)と数えられる会社にしたい」と夢を語ったという逸話がありますが、それと似たような話です。夢を語るだけなら誰でもできますが、孫さんは実現させたから凄い。実現できなければただのホラ吹きですから。


米法廷「デジタルコンテンツの転売は著作権侵害」 « WIRED.jp ※2013年4月5日


非常に妥当な判断だと思います。経年劣化しないデジタルコンテンツに「中古」という概念はそぐわないですよね。「利用権の買い取り」ならアリかも。まだ今後の控訴審があるので、引き続き注視しておきたいところです。


ソニーPRS-T3、発表間近か - ITmedia eBook USER ※2013年4月5日


あくまで噂の段階ですが。内蔵フロントライトと解像度アップでKindle Paperwhiteに追いつくだけなら、やめておいた方がいいんじゃないかなーと思います。日本で言えばKinoppyに完全対応した上で、専用端末を持っていない他の電子書店(hontoやBOOK☆WALKERやeBookJapanなど)も公式対応するのであれば、非常に価値ある1台になれると思うのですが。Kindleしか使えない端末に対抗するには、そういう方向性しかないと思うんですよね。


まつもとあつしの電子書籍セカンドインパクト:出版権提案、TPP交渉参加、絶版作品のダウンロード――福井弁護士に電子書籍を巡る著作権の現状を聞く(前編) - ITmedia eBook USER ※2013年4月5日


まつもとあつしさんの新連載。前述の「出版者の権利のあり方に関する提言」に絡めた内容になっており、非常にわかりやすくありがたい。

ちょっと余談ですが、まつもとあつしさんマジすげーと思いました。というのは、この記事とダ・ヴィンチ電子ナビの楽天記事が同日に公開されているのですよね。なんという速筆。


最後に、私事で恐縮ですが……

わたくしがいまさらGoogle+やっとけと強く薦める理由 | More Access,More Fun! ※2013年4月6日


【KDP最前線】これが絶対勝利の鍵だ!「これもうきっとGoogle+ガイドブック」シリーズを執筆した鷹野凌さんにインタビュー | きんどるどうでしょう ※2013年4月7日


「これもうきっとGoogle+ガイドブック」のレビューと、著者インタビューをして頂きました。正直、4月に入ってから全く売れていなかったので、どうしたものかと考えあぐねていたのですよね。おかげでKindleストアのベストセラーで、「コンピュータ・IT」の1位・2位・3位の独占とか、総合ランキングで最高18位に入るとか、なかなか今まででは考えられなかったような体験ができました。



感謝、感謝です。

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