2012年8月1日水曜日

楽天の経営陣はただのホラ吹きであることが明らかになりました


楽天「Koboイーブックストア」の現場は、恐らく死にもの狂いになって頑張ったのだと思います。本間毅執行役員や三木谷浩史社長がマスコミ向けに吹いたホラを、ホラにしないために。それが達成できていれば、もうしばらくのあいだは暖かく見守ろうと思っていたのですが……。



7月19日正式オープン直後の日本語書籍数は、18,894件でした。楽天の経営陣はインタビューで、事前の告知では3万件を用意するという話だったが?というツッコミを受けています。


日本語書籍の点数は、出版社との関係をベースにはじき出したもので、水増ししようとしたわけではありません。日々追加しており、実際にその数字に近づいています。7月中には必ず、3万タイトルに到達します。

上記は本間毅執行役員の談。



出版社との契約自体は終わっているが、出版社にチェックしてもらう作業が終わっていない。待ちがあるという状況だ。7月中には3万点をそろえられるし、8月末には6万点、今年末に20万点までいく。

上記は三木谷浩史社長の談です。


楽天「Koboイーブックストア」の日本語書籍数は、今朝の時点で22,176件でした。これで「オープン時に3万件」と、「7月中に3万件」という約束が2回続けて破られたことになります。

実は月曜日の朝の時点では19,572件だったので、増えた分の大半はこの二日間で追加されています。追加のためにどの程度の作業が必要なのか判りませんが、昨夜はかなり遅くまで小刻みに件数が増えていたので、現場は頑張ったのだろうなと推測します。

目標を数値として設定するのは大切なことですが、対外的に発信した瞬間にそれは「約束」になります。楽天の経営陣がどこまで確信を持って「7月中に3万件」という数字を語ったのかは判りませんが、結果を見ればただのホラ吹きです。

三木谷浩史社長の「出版社にチェックしてもらう作業が終わっていない」という言い分は要するに、3万件をコミットできなかったのは楽天側の落ち度ではなく出版社の責任であると言っているわけです。もしそれが事実だとしても、消費者向けには楽天の落ち度であると陳謝し、コンテンツ提供者を庇うのが普通ではないでしょうか?ましてや、「7月中に3万件」という数字を語ったのは他ならぬ楽天自身なのですから。



これらのインタビューにはツッコミどころが山盛りなのですが、特にここが酷い。


アマゾン?いやいや真面目な話、(彼らがいつ参入するのか)まったく分からないし、気にしていないし、気にしても仕方がない。アマゾンを意識して何かをやるということはないですよ。

呆れました。


講演の冒頭で観客を驚かせたのは、野間社長が壇上で掲げたTシャツ。胸の部分に大きく「打倒 アマゾン!!」とプリントされた迷彩模様のTシャツである。三木谷社長に渡されたものという。

めっちゃ意識してるじゃないですか。

アマゾンを意識して、ホラ吹いて急ぎ過ぎたから、初期認証のトラブルを起こし、件数未達という結果になっているわけですよね。「兵は拙速を尊ぶ」といいますが、それは結果が出ていればの話。その上、レビューを消すという暴挙までしでかしている。

端末が10万台売れて、コンテンツがどれだけ売れたというのか。いや、いくら青空文庫の無料書籍がたくさんあるとはいえ、最初は試しに買ってみるだろうから売れるのが当たり前。問題は今後とも継続的に売れるかどうかです。

そして、市場にとって最も重要な「売り物の数」が、他の市場と比べて圧倒的に不足しているのが現実です。例えばBookLive!は現時点で既に63,612タイトル 87,669冊を配信していて、8月3日には角川グループの4,200冊を追加するというお知らせが出ています。


過去の実績から判断するに、BookLive!は8月3日に間違いなく4,200冊を追加するでしょう。無料タイトルまで含めても、商品数で4倍以上の開きがある状態になります。消費者はどちらを選ぶでしょうか?

消費者に「楽天は嘘付きである」という悪い印象を自ら振りまいた上に、市場に物が少ないから魅力がない。客は離れていく一方です。自分で自分のクビを絞めているのだから、経営陣には同情の余地もない。ただ、現場は気の毒だな、と思います。

そんな楽天経営陣には、このTシャツがお似合いです。

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