「東京国際ブックフェア・国際電子出版EXPO」「富士通の電子書店BooksVサービス終了」など出版業界関連の気になるニュースまとめ #175(2015年6月29日~7月5日)

Nexus 7のGALAPAGOS

毎週月曜恒例。出版業界関連の先週のニュースで、ボクが気になったものにコメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。先週は東京国際ブックフェア・国際電子出版EXPOが開催されたこともあり、新サービスなどのリリースがたくさんありました。

電子書籍ビジネス調査報告書2015:2014年度の電子書籍市場は1266億円に、電子雑誌市場も145億円と伸長 – ITmedia eBook USER ※2015年6月29日

下に過去の予測推移グラフが載っているのですが、「アグレッシブ」な予測だった2011年以外は、わりと「外してない」印象。2010年予測の2014年が、わりと実績値に近いのが凄い。フィーチャーフォンの下降を、スマートフォンで補ったってことに。

主婦の友社、漫画投稿サイト「COMICAWA」をリニューアルオープン – ITmedia eBook USER ※2015年6月29日

Yahoo!ニュースに載ったり、史群アル仙さんが紹介したりで、サイトがパンク寸前になるほどトラフィックが集まっていたようです。中の人が嬉しい悲鳴を上げていました。

イーブックイニシアティブジャパン、中国に続きインドネシアでも電子書籍配信事業を展開 – ITmedia eBook USER ※2015年6月30日

6月26日の「第2回電子マンガサミット」で鈴木会長が「eBookJapanは海外展開していない」と言ってて「アレ?」と思ったのですが、1月に中国で合弁会社立ち上げてるんですよね。次いでインドネシア。酔っぱらって忘れてたのかな? アジアで人口多いところを攻めてる感じ。次はインドかな?

メディアドゥ、米Scribdに10社1633冊のコンテンツ提供を開始 – ITmedia eBook USER ※2015年6月30日

アメリカの読み放題サービス「Scribd.」へのコンテンツ提供開始。提携開始がちょうど1年前。意外と時間かかったなという印象。提携開始したばかりの講談社を始めとする大手が含まれていないのが気になるところ。

【新文化】 – 出版情報登録センター、開通式を開催 登録点数は8万3790点に ※2015年6月30日

一応ピックアップ。こういう式典を賑々しくやるのって、前近代的な感じがするのですが。

メディアドゥ、米OverDriveの電子図書館システムを龍ケ崎市立中央図書館に提供 – ITmedia eBook USER ※2015年7月1日

ついに公共図書館へ導入開始。2館とも茨城県というのは、何か理由があるのかな?

出版社のサイトを改ざん 不正アクセス疑いで17歳少年逮捕 – ITmedia ニュース ※2015年7月1日

昨年12月に技術評論社のWebサイトが乗っ取られた事件の犯人逮捕。なんと17歳。

集英社、マンガ投稿サービス「あしたのヤングジャンプ」プレオープン、「となりのヤングジャンプ」での連載も -INTERNET Watch ※2015年7月1日

少年ジャンプルーキー」に次ぐ、マンガ投稿サービス第2弾。「ヤングジャンプ」だから、青年マンガはこちらに、ということなのでしょう。

[実証実験]honto.jpでPOD書籍を販売するまで | OnDeck ※2015年7月1日

インプレスR&Dのプリントオンデマンド書籍(POD)が、ネット書店のhonto.jpと、丸善ジュンク堂でも取り扱い開始。三省堂神保町本店のようにその場で印刷製本できるわけではないですが、チャネルが増えるのはいいことですね。先週のニュースまとめで漏れてた「大日本印刷がPOD本の販売強化、ジュンク堂とhonto.jpで購入可能に -INTERNET Watch」も参照。

富士通の電子書店「BooksV」9月末でサービスを終了 – ITmedia eBook USER ※2015年7月1日

雑誌記事バラ売りで、見た目は非常にラインナップが多いように見えてたストア。ついにジエンド。大日本印刷が仕組みを提供(ビューワはモリサワMC Book)していたので、「honto」で引き取るようです。ポイントで全額補償されるのは良心的。過去の事例はヤマダイーブック閉鎖時にまとめているので、そちらもご参照ください。

Y!mobile、動画・電子書籍の見放題オプション「エンタメパック」 – ケータイ Watch ※2015年7月1日

Yahoo!ブックストアの「読み放題」と同時に開始。エンタメパックだとY!mobile専用で月500円、読み放題単独だとキャリア問わず利用でき月400円。なかなか絶妙な設定。配信数2万5000点はブックパス(月500円)と同等です。

電子書店完全ガイド:「紀伊國屋書店ウェブストア/Kinoppy」を徹底解剖する (1/4) – ITmedia eBook USER ※2015年7月1日

自分の記事ですがピックアップ。ブックフェア開始日の公開で埋もれてしまった感があります(月末ギリギリですいませんでした……)。最後に辛辣なコメント書いたけど、愛ゆえにと思っていただければ幸い。しかし、出版流通イノベーションジャパンの発表によると、どうやらhontoと統合するらしいのですよね。当初の報道では、ブランドは残すと言ってたはずなのですけど。

アップル、控訴裁で敗訴–電子書籍の価格操作めぐる訴訟 – CNET Japan ※2015年7月1日

国内ニュースが多くて見落としそうですが、アップルの独占禁止法違反訴訟の続報。控訴審も敗訴。もちろん上訴するようです。「2対1で支持」だから、まだどうなるか分からない。

ブックビヨンド、地域のデジタルコンテンツ配信を「wook」で支援 – ITmedia eBook USER ※2015年7月2日

学研グループのブックビヨンドが引き取った「wook」の最新動向。自治体、学校、企業などをターゲットとした新パッケージ。システム提供料ではなく、開設代行・運営代行・制作代行などの「サービス」に料金がかかると考えると、まあ妥当な価格なのかな。

ベネッセ、小・中・高校生向け「電子図書館」サービス 7月から – ITmedia eBook USER ※2015年7月3日

進研ゼミ会員向けサービスで、追加料金不要というのが太っ腹。岩波書店、学研グループ、KADOKAWA、フレーベル館、ポプラ社の5社がコンテンツ提供しています。仕組みはACCESSが提供している模様。

BookLive、「マンガ無料連載」をShufoo!でも展開 – ITmedia eBook USER ※2015年7月3日

このタイミング、国際電子出版EXPOに合わせてリリースする予定だったのだと思いますが、凸版印刷が出展しなかったから……。

凸版印刷、クラウド上で書籍編集 制作時間を半減 :日本経済新聞 ※2015年7月5日

上記同様、国際電子出版EXPOに(略)。去年のブックフェア凸版ブースに、プロトタイプが出ていました。「BCCKS」のブラウザエディタ進化版を利用しています。「制作タイトル数に制限がないプランで月額数十万円から」は、大手向けかな。中小向けの安価なパッケージも用意してもらえると嬉しい。

東京国際ブックフェア・国際電子出版EXPO関連

来年から9月開催で完全一般向けになる東京国際ブックフェアと、来年は開催されない国際電子出版EXPO(東京国際ブックフェアの中のコーナー扱いになる)関連。会場レポートに絞っています。

「第22回東京国際ブックフェア」が開幕、470社が出展、一般公開日は3日・4日 -INTERNET Watch ※2015年7月1日

テープカットの写真がめっちゃ遠景である。

国際電子出版EXPOリポート:人が集まるのにはわけがある 人気ブースの中身をチェック – ITmedia eBook USER ※2015年7月1日

ボイジャー、メディアドゥ、大日本印刷。「honto pocket」に『グイン・サーガ』(栗本薫)全153点を入れた「グイン・サーガ全集」は直筆オリジナルイラスト付き。加藤直之さんが「注文来たら全てに描く」とおっしゃってるそうです。

国際電子出版EXPOリポート:全文検索、音声付き電子書籍 EXPOで見た電子出版のいま – ITmedia eBook USER ※2015年7月1日

モリサワ「MCCatalog+」、アイプレスジャパン「全文検索」、オプティム「タブホ」、ZITTO「いつでも書店」「雑誌オンラインEX」など。NTTクラルティ「おともじん」はブースで話を伺ったのですが、合成音声による自動読み上げではなく、音声ファイル埋め込みとのこと。

国際電子出版EXPOリポート:読み放題サービスもスタートしたYahoo!ブックストア 今後の戦略は? – ITmedia eBook USER ※2015年7月2日

ボイジャーブースでやっていた、Yahoo!ブックストアのセミナーレポート。先を越されたぐぬぬ。「読み放題」のリリース当日でした。

国内図書館での普及率1%未満、“電子図書館”に向けたソリューション -INTERNET Watch ※2015年7月3日

日本電子図書館サービス(JDLS)、メディアドゥ×OverDrive、大日本印刷「TRC-DL」。ところで「図書館」には、公共図書館、大学図書館、小・中・高校図書館、専門図書館などいろいろあるので、いきなり「国内図書館での普及率1%未満」と言われると違和感。

電流協が実施した「電子図書館・電子書籍貸出サービス調査報告2014」によると、公共図書館は全国に約3200館、電子書籍貸出サービス導入館は30館なので、そこでの1%未満は正しいです。でも、大学図書館には電子ジャーナルがかなり普及してるんですよね。

東洋経済やフランス書院の電子書籍をブラウザーで閲覧、シャープ「EBLIEVA」採用サイト拡大 -INTERNET Watch ※2015年7月3日

シャープ「EBLIEVA(エブリーバ)」。ブラウザビューア採用事例が14社になったというリリースも出ています。やはり「book-in-the-box」を導入していたところが中心ですが、それ以外もいくつか。

HTML5/CSS3ベースの自動組版システムがお目見え、ブラウザー電子書籍ビューアーでの音声合成も -INTERNET Watch ※2015年7月3日

HTML5/CSS3ベースの自動組版システム「Vivliostyle」が取り上げられてます。リフローで、写真の回り込みやキャプション、画面サイズに応じた段組変更できる仕組みに思わず「すげー」と声が出ました。

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