「Amazonが新刊値引き販売を開始」「栗田出版販売民事再生手続きへ」など出版業界関連の気になるニュースまとめ #174(2015年6月22日~26日)

iPadのGALAPAGOS

毎週月曜恒例。出版業界関連の先週のニュースで、ボクが気になったものにコメントをつけてまとめていきます。電子出版界隈が中心です。先週は「Amazonが新刊値引き販売を開始」「栗田出版販売民事再生手続きへ」などが話題になっていました。

オプティム、電子雑誌の全文・横断検索サイト公開、180誌以上の記事をインデックス化 -INTERNET Watch ※2015年6月22日

5月末にBOOK☆WALKERが横断検索機能をリリースしましたが、機能的にはそれを上回るインパクト。有料会員でなくとも無料で利用できる点、画像ファイルで提供されている記事もインデックス化している点などが特徴です。これは今後、他の電子書店も追随するのではないでしょうか。「中身が見える方が売れる」と思います。

2018年の青空文庫へ向けたアイデアソン « マガジン航[kɔː] ※2015年6月23日

5月30日に行われた「Code for 青空文庫」アイデアソン #1 の詳細なレポート。きっちりまとまってます。ボクが当日現地からライブ更新したレポートはこちら。荒っぽいです。

楽天Kobo電子書籍ストア:楽天Koboイーブックストア(旧サイト)閉鎖のお知らせ ※2015年6月24日

「楽天Koboイーブックストア」が閉鎖、というか、日本向けは「楽天Kobo電子書籍ストア」に一本化された、と言うべきでしょう。どこもニュースにしていないので、楽天自身によるお知らせをピックアップ。しかしこれURLに「20150625」って入ってるけど、いつ出たお知らせなんだろう……?

メディアドゥ、講談社作品の北米向け電子書籍配信業務を受託 – ITmedia eBook USER ※2015年6月25日

メディアドゥが電子取次事業を海外向けにも拡大。海外のコンテンツを日本へ、日本のコンテンツを海外へというのは以前からメディアドゥが言ってたことなので、方針通りに突き進んでいますね。しかし、いきなり講談社というのがすごい。

出版6社、発売後一定期間で値下げ アマゾンと組む :日本経済新聞 ※2015年6月26日

ついにアマゾンが書籍の「安売り」を始めた! | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト ※2015年6月26日

この件、詳細は「Amazonの新刊値引き販売が再販価格維持制度に風穴を開けたわけではない」にまとめてあります。日経は当初「時限再販」と表現してましたが、主婦の友社からの抗議により訂正入れてますね。珍しい。

【新文化】 – 栗田、民事再生手続き申請 ※2015年6月26日

取次の栗田出版販売が民事再生手続きへ。大阪屋との統合を目指すそうです。4月13日のまとめでピックアップしましたが、ヤマト運輸が栗田出版販売と組んで始めた(そして2007年に経営権を栗田に譲渡した)書籍の通販サービス会社「ブックサービス」は、楽天に事業譲渡されています。楽天は大阪屋にも出資していますし(出資比率35.19%)、栗田の記事にも「大阪屋の株主6社も支援する方針を固めているようだ」とあるので、大阪屋との統合で落ち着きそう。

Kindleにメッセージアプリでのシェア機能と本のプレビュー機能が追加 | TechCrunch Japan ※2015年6月27日

AndroidのIntent機能を使い、Twitter・Facebook以外のSNSやメッセージアプリにもシェアできるようになった、ということのようです(まだ試していない)。Sony ReaderのPRS-T2が出た当初、Facebookへのシェア機能が付いていたのに、「“一部”関係者の理解を得られない可能性があると判断したため」後から削られてしまったことを思い出します。

まだPRS-T2の在庫あるのね。

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