本音ダダ漏れ #電子マンガサミット へ行ってきた(追記あり)

赤松健さんが「ヤバい会だった」と述懐している「電子マンガサミット」へ、ボクも行ってきました。いやー記事にしづらい。これ、商業媒体には書けないです。

【出演(敬称略)】

鈴木みそ(漫画家) http://www.misokichi.com/

うめ・小沢高広(漫画家) http://www.chabudai.com/

赤松健(漫画家、株式会社Jコミ代表) http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/

鈴木雄介(eBookJapan会長) http://corp.ebookjapan.jp/

お酒の勢いもあったのかもしれませんが、「ええ!?」と思うような発言が飛び出す飛び出す。場が何度も凍りつきました。いやーほんと記事にしづらい。面白い会だったのは間違いないのですが、「ここだけの話」も多いんですよね……うーん。頑張ってレポートしてみます。

とはいえ、約3時間のイベントを時系列で追っていくと、とんでもなく長いレポートになってしまいますので、4人の意見をそれぞれまとめるような形にしてみたいと思います。

左から鈴木会長、赤松先生、うめ(小沢)先生、みそ先生

鈴木みそ先生

すでにブログで具体的な数字は報告されていますが、Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)で、最初の1ヶ月で295万円、2ヶ月間累計で600万円を超えるという成功を収めています。ただ、ランキング上位から落ちると売上も一気に下がってしまうのが辛いところで、今月は「100いかないんじゃないか」ぐらいのペースまで落ち込んでしまったそうです。

ただ、プロ作家による最初の成功事例として、ここまで細かくブログで報告をしているというのは、素晴らしいことだと思います。うめ先生が「みそ先生が成功できたのは、マメに情報発信していたからだ」と言ってましたが、まさにその通りでしょう。

自分が成功できたので、他の漫画家にも後追いして欲しいと考えているそうです。そういう思いもあって、情報発信しているんでしょうね。だけど、なかなか後追いが出てこないのが残念だ、と。後半で、結局のところKDPをやらない漫画家が多いのは、「出版社に対する裏切りだ」と思ってしまうのではないか、という見解を述べていました。ううむ。

ちなみに、「限界集落」の1巻は実験的に100円で販売しているのですが、2巻も買ってくれた人は約半数、そのうち3巻を買ってくれた人は9割だったそうです。そういう実験をしながら、価格とページ数のバランスをどうしたらいいか?というところを探ってるとのこと。非常に興味深い。

紙の本だと原価の積み上げから価格が決まっちゃうようなところがあるのですが、みそ先生は市場のニーズというところから考えてらっしゃるわけです。非常に正しい方向性だと思います。

最後に「3年後業界はどうなっている?」というお題が出たのですが、みそ先生は「紙が減る分を電子が救ってくれる」という意見でした。直近で成功事例があるわけですし、もしこれでみそ先生が悲観的だったら、誰も後には続かないでしょうね。

限界集落(ギリギリ)温泉第一巻

限界集落(ギリギリ)温泉第一巻[Kindle版]

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鈴木みそ (2013-01-05)

うめ(小沢)先生

うめ先生には、クラウドファンディングで120万円集めた成功事例があります。ただ、赤松先生から「新しいこと1番にやるのは、いつも同じ(うめ先生)だなあ」と言われたので、KDPは絶対1番目にはやらないと決めていたそうです。天邪鬼なんですね。

うめ(小沢)先生はプロット・演出担当なのですが、プロモーションや数字のチェックも担当しているみたいですね。各電子書店でどのくらいダウンロードされているかという内訳は、通常教えてもらえない(!)らしいのですが、大東京トイボックスに関しては「教えてくれ」と依頼したそうです。依頼しなきゃ教えないって、どういう体質なんだ……。

いろいろ実験もしているそうです。例えばニコニコ静画(電子書籍)での無料配信が期間延長された際に、あえてそれをツイートしない実験をしたそうです。すると、途端にPVが伸びなくなったとのこと。その結果、プラットフォームをあてにするのではなく、作家自身がプロモーションをしなければならないという確信を持ったようです。これはボクも自分で電子出版をやってみて、痛感しています。

ただ逆に、もし今後紙がダメになったとしても、直接プロモーションで電子が5000部から7000部売れれば食っていけるのではないか、とも思えるようになったそうです。KDPなどで誰でも簡単にコンテンツ販売ができるようになると、大量のコンテンツに「埋もれてしまう」という問題(Discoverability)も出てくるのですが、作家自身が発信力を持つことによってそれは解決できるのではないか、と。裏を返せば「売れない作家は自分で稼がなければならない」と。

「トップ取る必要はないんです」とおっしゃっていたのが非常に印象的でした。出版はギャンブルに似たところがあって、一発当たるとでかいんですよね。「ONE PIECE」みたいな。でも恐らく、そういう一攫千金を狙えるような状況が異常だったのではないかと思うのです。

例えば週刊少年ジャンプはピーク時653万部発行していますが、いまは257万部です。ただ、一度そういう夢みたいな時代を経験してしまったら、なかなか忘れられないのかもしれません。

「3年後業界はどうなっている?」に関しては、2割くらいが電子出版による売り上げになっているのではないか?という予測でした。紙の減る分を電子で補えない(市場規模は小さくなる)ので、プロ作家の数は減るだろう、と。

大東京トイボックス: (1) (バーズコミックス)

大東京トイボックス: (1) (バーズコミックス)

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幻冬舎コミックス (2012-09-06)

【追記】

さて実はこのイベントで、うめ先生は来場者に「実験をしたい」というお願いをしていました。「東京トイボックス」をKDPで出す予定になっているので、公開直後の3月8日12時になったらみんな一斉に購入してくれないか、と。

要するに、会場にいる人だけに告知をして、ランキングがどのくらい動くかを確かめたいということです。だからこれは「ないしょ」の話でした。上に引用したツイートでも、具体的なことは何も言ってませんよね。

現状、ランキングが「ジョジョ」などの大手出版社による著名な作品で埋め尽くされていますが、ここにKDPで食い込むためにはどのくらいの数字が必要なのか?を調べたい、という意図です。ランキングは10分単位くらいで更新されているらしいので、恐らく実験時間内にどう推移したかをチェックするのではないかと思われます。

「協力してくれる人には、お礼に漫画家3人がサイン描きます」という話になったので、休憩時間と終了後は行列ができていました。手を挙げたのは20人くらい? 赤松先生から「サイン描くのはいいけど、これうめ先生だけが美味しい実験じゃない?」とツッコまれてました。

東京トイボックス 新装版 1

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うめ (2013-03-06)

なお、この追記時点で実験時間は終了しています。

赤松先生

みそ先生、うめ先生の成功事例に後追いがない理由を、赤松先生は「漫画家は創作活動に集中したいから」面倒なことはやらないのだ、と見做していました。もし「コミスタ(漫画を描くアプリ)」からボタン1つでKDPに出せるようになったとしても、KDPはたいして増えないという予測をしているそうです。かなり悲観的。

「私は紙が好きなんです!」と赤松先生。先日のCMT CONNECTIONでも、同じようなことをおっしゃっていました。ちなみに、電子書籍を「購入」したことはまだないそうです。

アメリカでKindleが成功できたのは人口に対しリアル書店が少なかったからだし、日本は書店が多いし装丁・製本もキレイだし、(漫画に関しては)まだ当分紙の時代は続きます、という意見。「電子は売れない!儲からない!」と。

ただ、「漫画が電子ペーパー端末でちゃんと読めるようにならない」という意見は、みそ先生に「慣れですよ」と一蹴されてました。「一回読んで、後から好きなシーンだけ読み返すのは紙のほうがいい」という意見は、鈴木会長が「しおり機能がありますよ」と。あまり使わずに、先入観を持ってしまっている部分というのもあるようですね。

すると次に、「なぜ紙と電子がほとんど同じ価格なんだ」「ブックオフで100円、Amazonマーケットプレイスで1円で売ってる本を、誰が電子書籍1冊450円で買うんだ」と価格に関する不満をぶちまけます。「だから無料で読めるJコミが素晴らしい」と続くわけですが。

1冊450円とかで売れる電子書店は、いずれAmazon KindleとApple iBookstoreだけになってしまい、他は無料で公開し広告費で稼ぐモデルか、月額固定で読み放題(Subscription)モデルになっていく、という予測をしているそうです。鈴木会長がいたので、「eBookJapanみたいに独自色があるところは生き残れる」とフォローもしていました。

また、うめ先生やみそ先生、藤井太洋さんの「Gene Mapper」みたいな事例は、始まったばかりの今だけだ、とも思っているそうです。「みそさんが最初で最後」と。結局、「ジョジョ」みたいに売れる本だけが売れ、他の圧倒的大多数は埋もれてしまうだけだと。

Gene Mapper (ジーン・マッパー)

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Taiyo Lab (2012-07-12)

売り上げランキング: 96

だから電子はせいぜい横ばいか、数年以内に起こるであろう大型電子書店の倒産による電子書籍に対する不信感により、減少傾向もありえるのではないかと予想しているそうです。そういう状況が大きく変わるとしたら、週刊少年ジャンプがウェブで継続的に無料公開したときだ、と。

あまりに紙寄りなので、うめ先生には「(紙を)出せば売れる作家は出版社でやればいい」「我々売れない作家と赤松先生とでは、バトルフィールドが違う」「我々は生きるために必死なんです」などなど、いろいろ言われてました。

まあでも、余裕があるからJコミのような壮大な実験(現時点では完全に持ち出し)ができるというのはあると思います。「Jコミを手に入れたところが勝つ!」「(儲かってないのになんで続けてきたか)今年の年末くらいにはわかると思う」「(Jコミでいろいろ構想していることは)来年の中頃にはひと通り終わると思う」と、思わせぶりな発言も。

Jコミ創業期に講談社に呼び出されたとか、絶版だから出版社には何も権利がないのに文句言ってくるとか、重版未定を絶版にしようとしたら「じゃあもうウチで今後は書かせないよ」と脅されてしまう作家もいたとか、Jコミ周りの話は相変わらず面白い。

作家としてのスタンスで非常に興味深かったのが、「客が喜ぶことをすれば作家は儲かる」という持論。例えば、単行本の表紙は慣例で原稿料がタダだけど、タダだからやらない!ではなく、特別限定版と通常版2枚描くことで、2冊買って貰うようにするんだ、と。ああ、こういうところがこの人の凄いところなんだなと、改めて思いました。

「3年後」に関しては、「ほら、やっぱり紙は強かったでしょ?と言うことになりますよ」と自信ありげでした。

魔法先生ネギま!(1): 1 (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3268巻))

魔法先生ネギま!(1): 1 (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3268巻))

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講談社 (2012-09-28)

eBookJapan 鈴木会長

さて、一番大暴れしていたのが鈴木会長です。

序盤は聞き手に回っていました。イベントの当日にオープンしたばかりのiBookstoreの話題が出ると、漫画家3人が鈴木会長へ注目します。ネタフリですね。強力なライバルが現れたけど、大丈夫か?と。

ところが、eBookJapanの株価はなぜか上昇していると嬉しそうでした。「電子書籍業界」が話題になったおかげで、関連株ということで買われているらしく。「思惑買い」というやつでしょうか。

そこからまたしばらくは大人しかったのですが、電子書籍の価格に関して赤松先生が不満をぶちまけた頃からエンジンがかかります。いまはまだ出版社との関係上できない(最初は「法律の問題で」と言って、電子は関係ないですよね?とツッコまれてましたが)けど、いずれは1冊100円で販売したい、と。

それに対しうめ先生が「それって作家の収入減っちゃうのでは?」と質問を投げかけると、「100円ならたくさん売れるようになるから大丈夫です!」と切り返します。「あと、うちは印税率が高いです。30%です」とも。

そこですかさず赤松先生が、「その30%って、作家+出版社ですよね?実質作家に入る印税は15%では?」と切り込みます。しかし鈴木会長まったく怯みません。「じゃあ直接やりましょうよ」と出版社飛ばしを提案します。会場がどよめきました。

「でもAmazonも作家と直接やりますよね?」と反論されると、「これからはサービス競争です」と鈴木会長。作家はどの電子書店に出してもいいのだ、と。ユーザに「ここのサービスがいい」と選ばれるようにならなければと、持論の展開を始めます。

ベストセラーが生まれるのは全国の書店で扱っているからであって、同じ本を売っていても紀伊國屋書店があれだけ大きいのは、サービスが良いからだ、と。小売業とは、そういうものだ、と。「メーカー系は、すぐに独占したがる」と、他の電子書店の攻撃まで始めます。語り始めると止まらない感じなんですね。

そこへ「でも会長、eBookJapanも専用端末出しますよね? あれは囲い込みじゃないんですか?」と赤松先生。いやいやぜんぜん囲い込みじゃないですよ、我々が理想と考えてるハードはもちろんあるけど、他のメーカーが出している専用端末にも我々はコンテンツを提供してますよ……と鈴木会長が持論を展開します。

鈴木会長の話が切れたところで場が一瞬静まり返り、妙な間に思わず会場からは笑いが。そこですかさず、みそ先生が「話は変わるんですけどね?」と場の空気を切り替えます。進行がうまい。

ここで赤松先生が「今日って、バトルなんですか?」と確認を取ります。赤松先生もお酒が入って、だんだんエンジンがかかってきた様子です。過去、何度か赤松先生が登壇されているイベントを見てきましたが、こういう確認をとってからの赤松先生は、遠慮がなくなるんですよね。

そこへうめ先生が、「JコミとeBookJapanさんって、ぶつかりますよね?」と爆弾を投げ込みます。ところがここで赤松先生は、eBookJapanのフォローに入ります。eBookJapanは昔から、直接著者と交渉をして、出版社が扱わなくなった本を電子化するという発掘作業をしてきている、と。

実際、eBookJapanの創業期には、出版社にはまるで相手にされなかったのが、出版社から自由になってる大物作家に相談したら「わかった、全部OKだよ!」といってくれる作家が何人もいたそうです。「歴史あり」ですね。ちなみに最近になってようやく、出版社がNoと言わなくなったとのことです。

ところが赤松先生、「そういう面では評価をしているのですが……」と言いながら、返す刀で「でも、そうやって電子化しても3年間振り込みがゼロというような事例がゴロゴロしてますよね?」とバッサリ。「Jコミに出したほうが儲かる」「eBookJapanは、はっきり言って作家から愛されていないですよ」と、えげつないです。だんだん会話がバトルじみてきました。

でもさすが上場企業の会長です。堂々と「作家より、まずユーザーに愛されなければならないのです」と反論します。漫画家先生軍団が色めき立ちます。鈴木会長は、紙の本は3ヶ月で返本されちゃうけど、電子書籍ならずっと売り続けられる、だから作家は紙と違って長期的に考えればいいのだと持論を展開します。

そこへみそ先生が「そういう電子書籍のメリットはずっと語られ続けてきたけど、ずっとダメだったじゃないですか」と反発。うめ先生も「作家に愛されないサービスじゃダメでしょ!」と。赤松先生も「ずっと発掘作業やってきたところが好きだったのに……」と残念そう。鈴木会長は3人から総攻撃されます。

しかし鈴木会長負けません。「いまはまだやっと電子書籍は”ビジネス”として芽吹いたばかりだから、いろんな矛盾点がある。それはこれから1つ1つ潰していかなければならないと思っています」と、サラリと躱します。

かなり漫画家3人から手厳しい意見を言われていたにも関わらず、答えに窮するような場面がなかったのはさすがだと思います。それが実現できるかどうかは別としても。こうでなきゃ経営者は務まらないでしょうね。

休憩を挟んだ第2部では、ますます大暴れです。「お金さえあればできるという発想じゃダメだ」「良い作品があるからお金が生まれるんですよ」「お客さんは物語に夢を求めているんだ」「コンテンツは生活必需品ではない」「本屋がいくら潰れても、一般大衆の生活は何も変わらない」とガンガン持論を展開します。

「いまどきの子どもは絵本をめくらない」「iPadを叩くのが当たり前になっている」「ページをめくらない本を作れますか?」という投げかけにはさすがに漫画先生軍団がカチンときたらしく、まずうめ先生が反撃します。「ジョブズはスマホ向けに書いてますよ」と。

普通の紙の漫画だったらほとんど同じ構図を続けるというのはタブーだけど、スマホ向けであればアニメ的な効果を出せるという利点があるそうです。面白い。

しかし鈴木会長止まりません。「本という概念は10年で変わります」「まだページめくるんですか?」「絵巻物的なスクロール対応する漫画を描かないと!」とまくし立てます。

「電子は紙のように売られなくなることがありませんから、10年かけて回収するという発想をすればいいのです」という話には、当然「え?じゃあ10年間どうやって生活するんですか? 作家にそれは無理ですよ」と反撃されます。ところが鈴木会長、「売れる作品をたくさん描けばいいんです」と切り返す。

これにはさすがに赤松先生がカチンときたようで、「そういう試行錯誤は、我々漫画家は過去ずっとやってきている。漫画の表現方法は、我々の方がずっと考えてきていますから、そういうアイデアは必要ありません」とピシャリ。会場に緊張が走りました。

そこですかさずうめ先生が「それ、打席に立ったら、サインが『ホームラン』だった、みたいな話ですよ」と笑いを取ります。赤松先生は「なんかヤバい会になってきたなあ……」と呆れ顔です。

また、鈴木会長の「eBookJapanはエロの割合を抑えている」という話には、「エロによって普及する」という意見を持っている赤松先生、猛反発です。「エロなら海外展開できる」と。ところが鈴木会長は「日本は異常だ。エロは海外ではダメ。政府が動いて排除されちゃう」と否定的です。ここはそれぞれに持論があり、意見は平行線でした。

ただ、意見が一致する部分もありました。「漫画誌が売れなくなっている中で、今後10代、20代にどうアプローチしていけばいいのか?」という問題提起がなされます。赤松先生は、子どもからお金を取るのは無理。子どもには無料で見せておいて、30代・40代になった時に回収すればいい」という意見。鈴木会長も「子ども相手に『商売』はできない」と。二人とも「お金を持っているところに訴求すべきだ」という意見の一致をみて、ようやく場が落ち着きます。

「作家がシビアに現実を見て、編集者が夢を語る、みたいな構図になっている」という意見もありましたが、ボクが受けた印象は「ああ、このヒトは商売人だな」でした。実際には、ものすごく慎重で堅実な経営をしているのだと思います。

そうでなきゃ、電子書店事業だけで10年以上事業を続けられない。ましてやマザーズ上場してるわけですから。対外的な顔と、社内で見せる顔は、全く違うと思います。あくまでボクの印象ですが。

そして、確固たる信念を持っていますね。ちょっとやそっとじゃ揺るがない。「会長は昔から変わっていない」らしいので、今後もそのまま突き進むのでしょう。

紙の将来には悲観的ですが、電子の未来は明るいと確信しているようです。まあ、自社が扱っている業界に関してですから当然のことですし、もし仮に不安要素があったとしても、対外的には言えないでしょうが。

うめ先生が「eBookJapanがAmazonやAppleに買収されちゃうこともありえるんじゃないですか?」と半分冗談めかして言うと、「いやもちろんあり得ます」と平然と答えるわけです。公開企業だから、当然買収リスクがありますからね。創業者なのにあまり株を持っていないので、もし買収されたとしてもたいして儲からないらしいですが。

実際、「(ああ、わかってないな……)」と感じられてしまうような発言も散見されたのですが、会長職である(現場の細かなところまでは目が届かない)という点と、かなり飲んで酔っ払っていたという部分を考慮する必要はあるかな?という気はします(;^ω^)

おみやげに eBook 図書券(525円)をいただきました。

なお、鈴木みそ先生によると、この本音ダダ漏れイベントの模様をeBookJapanの電子漫画誌「KATANA」でレポート漫画にするそうで。大丈夫か、eBookJapan。

さらにヤバい話ってなんだ((((;゚Д゚))))

ところで、阿佐ヶ谷Loftって初めて行ったんですが、ライブハウス居酒屋なんですね。知りませんでした。この会を開くことになった理由が、「こんど呑みましょうよ」→「このメンツならきっと面白い話になるから、どうせならお客さん呼んじゃいましょう」という流れだったそうで。要するに、飲み会ライブ。アンケートによると、客はやはり業界関係者が多かったようです。

満員御礼で、登壇者にはシャンパンが振舞われていました。しかし……

ドタキャン30%って、さすがにちょっと酷くないですかね?(;^ω^)

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