出版(紙・電子書籍)関連の気になるニュースまとめ #58(2013年3月18日~2013年3月24日)

出版(紙・電子書籍)関連の気になるニュース

(※写真:写真素材 足成より)

出版(紙・電子問わず)関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。毎週月曜配信。

小松左京氏の『日本沈没』生原稿が電子書籍化 – ITmedia eBook USER ※2013年3月18日

おお、これは!と思ったのですが、図書館向けだけなのですね。

書籍にまつわる都市伝説の真相–委託販売、再販制度は日本だけなのか(1) – CNET Japan ※2013年3月19日

書籍にまつわる都市伝説の真相–委託販売、再販制度は日本だけなのか(2) – CNET Japan ※2013年3月21日

「委託販売」と「再販制度(=定価販売)」は日本だけの制度ではないという事実を、丹念な調査によって明らかにしている渾身のレポート。日本の書籍市場は特殊ではないのであれば、なぜこれまで「日本は特殊だ」という説が流布され信じ込まれてしまってきたのか?という点に疑問が移ります。この連載はまだ続きますので、恐らくいずれこの疑問にも答えを出してくれるでしょう。楽しみです。

電子書籍は中高年に普及するか?:PC Online ※2013年3月19日

「シニアネットフォーラム2013 in 東京」の電子書籍特別セミナーについてのレポート。体験コーナーには人があふれたそうです。「老眼で字が読みづらい」というのは、本好きにとって切実な問題なのですね。

EBook2.0 Magazine — JMangaサービス停止の波紋 ※2013年3月19日

配信終了とともに「購入」したユーザーも閲覧できなくなってしまうという最悪な幕切れ。「真面目にお金を払っていたユーザーが馬鹿をみる」典型的な事例になってしまったわけです。AnimeNewsNetworkでの海外ユーザーの声を見るに、どれだけ酷い商売してたんだと暗澹たる気分に。失敗を「なかったこと」にするのではなく、なぜ失敗したのかをきっちり検証し教訓として残してほしいものです。失敗学。

【第2回】取り扱い点数が少なくても魅力的な電子書店とは? ――BOOK☆WALKERの中の人に聞いてみた! | ダ・ヴィンチ電子ナビ ※2013年3月20日

まつもとあつしさんによる「中の人」インタビュー第2弾。売り方や告知方法にどんな工夫をしているか?という話が中心です。ちなみに、BookLive!やLISMO Book Storeとの本棚連携がどうなっているか?の話がないな……と思ったのですが、「中の人」から月内には何か動きがあるという話をチラッと教えてもらいました。[追記]きました!

米Amazon、サイトオーナー向け「Send to Kindle」ボタンを公開 – ITmedia eBook USER ※2013年3月21日

このブログにもさっそく設置しました。.comアカウントじゃないと使えないのが残念。しかしこれ、ウェブと電子書籍の垣根を今以上に低くするでしょうね。

マンガ大賞2013、吉田秋生「海街 diary」に決定 – ITmedia eBook USER ※2013年3月21日

おめでとうございます。ボク的には、ノミネート作品が公表されたとき電子化されているのが11作品中5作品だったのが、2ヶ月間で10作品に倍増していたのが興味深いところでした。ちゃんとこういう機会を商機に変えようと努力をしている証拠ですよね。

【やじうまWatch】BookLive!が裏編集部をこっそりオープン。中の人はあの有名漫画家 -INTERNET Watch ※2013年3月21日

これは面白い試み。中の人は漫画家の田中圭一さんだそうで、結構はっちゃけてます。

電子書籍の未来はソーシャルリーディングにあるか? – ITmedia eBook USER ※2013年3月21日

ソーシャルコミュニティーはある本の好きなところを語り合う場というより、恥知らずな宣伝の場と化している。

例えば、Twitterへ細切れにたくさんの投稿を流してもそれほど問題にはならない(というかそういうやり方しかできないツール)と思いますが、FacebookやGoogle+で同じことをやったら間違いなく批判されるでしょう。FacebookやGoogle+であれば、1冊につき投稿は1回、コメント欄で続きを……という使い方がいいでしょうね。それを、それぞれの特性を理解せずただ単に連携させるだけだから、こういう批判をされてしまうのかな、と思うのですが。

GALAPAGOS STOREが大幅リニューアル – ITmedia eBook USER ※2013年3月22日

「スマートフォン・タブレット向けのデザイン」という特徴が、いままでよりさらに強くなってますね。

全巻セットや限定作品を用意:eBookJapan、ASUS新タブレットで「マンガの新取り組み」 – ITmedia eBook USER ※2013年3月22日

ボクも行ってきました

東京トイボックスKindle版の140字じゃ書けない話 -3-『KDPの値付けの秘密 後編』 | 難 民 チ ャ ン プ ※2013年3月23日

最初はセールによってランキング上位に、ランキングが下がってきたら「そろそろセール終わります」という告知によって再度売る、というやり方。告知のチャンスとして捉えるわけですね。なるほど。

ASCII.jp:好きだから言わざるをえないっ! iBookstoreってどうよ (1/4)|富士見iPhoneクラブ ※2013年3月23日

覆面座談会の形ですが、iBookstoreを結構厳しく批判している記事。配信されていた「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」が消えたという事実を、メジャーなメディアが記事で触れているのを見たのはこれが初めてです。

電子書籍アワード2013:電子書籍大賞『宇宙兄弟』 小山宙哉インタビュー | ダ・ヴィンチ電子ナビ ※2013年3月24日

おめでとうございます。各電子書店での売上を元にした集計結果なので、多くの電子書店へ積極的に配信している講談社作品がやはり強いようです。ラノベ部門1位の「カンピオーネ」は意外。ちなみに「データ協力書店のご案内」はボクが書きました。むふふ。

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