気になるニュースまとめ #36[電子書籍](2012年11月19日~11月25日)

(※写真:写真素材 足成より)

「電子書籍」関連でボクが気になった先週のニュースについて、コメントをつけてまとめていきます。毎週月曜配信。

電子書籍が切り開く個人出版の新たな地平~『Gene Mapper』作者・藤井太洋氏インタビュー~ (1/3)(BLOGOS編集部) – BLOGOS(ブロゴス) ※2012年11月19日

いいインタビュー。ちなみに藤井さんには、2回ほど飲みの席でお会いしたことがあります。

「緊デジ」、11月30日で出版社の申請受付け終了へ ※2012年11月20日

タイトル申請受付は12月20日までです。現在の進捗はこんな感じ。

左下の「申請済みタイトル数」合計が15,770件、右上の「想定申請タイトル数」と3倍くらい違うんですが……(;^ω^)ちなみに11月21日に見た時は計8,503件だったので、ここにきて急増しているようです(ちなみにfixだけ見てたので、勘違いして「9倍」と言ってます……ハズカシ)。

LideoがKindleと戦うために、やらなくてはいけないこと | More Access,More Fun! ※2012年11月20日

ポイントは2つ。

  • 自社製アフリエイトの書籍紹介機能は必須
  • セルフパブリッシングは絶対に必要

後者は「出版社中抜き」に繋がるのでなかなか簡単にはいかないのは分かりますが、前者はシステムさえ構築すればいつでもできるはず。というか、既に一部の法人向けにはこっそり提供してますよね。書影が出ない(リンクだけ)のであまり目立ちませんけど。なぜ個人向けに開放しないんだろう?不思議。テスト段階なのかな?

図書館のための電子書籍ビジネスモデル « マガジン航[kɔː] ※2012年11月21日

確か大阪の方で「シングル・ユーザーモデル」を採用してる図書館があったような。誰かが借りてる間、他の人は読むことができない形ということで、最初その記事を見た時にボクも「なんでそんな馬鹿っぽいことするんだろう?」と思った記憶があります(※自分の投稿を検索したらばっちり残ってました)。考えが足らなかった。

ユーザーの利便性だけを考えたら、無制限かつ無限に借りられるようになっていたらいいのでしょうけど、そうしたら今度はその書籍を書いた著作者にお金が入らなくなってしまうわけですよね。その辺りをどうやってバランスを取るか、という難しさがあります。簡単な問題じゃない。

【第22回】Kindleとうとう国内サービス開始! アマゾン ジャパンの中の人に素朴な疑問を聞いてみた | ダ・ヴィンチ電子ナビ ※2012年11月21日

Amazonジャパンの中の人へのインタビュー。まつもとあつしさんがかなりガシガシ突っ込んでます。しかし受け答えには王者の余裕を感じますね。

Kinoppy for PC 無料ダウンロード|紀伊國屋書店の電子書籍アプリ Kinoppy ※2012年11月21日

ついにMac対応版がリリースされました。国内の電子書店でMacに対応しているところは非常に少ないので、ユーザーの方には朗報ではないでしょうか。複数の本が開けるといった、PCならではの機能があるようです。

hon.jp DayWatch – 報酬率は10%! パピレス、電子書籍レンタルサイト「電子貸本Renta!」で独自アフィリエイトサービスを開始 ※2012年11月21日

やっと自社で展開するところが出てきましたね。バリューコマースなどのアフィリエイトネットワークと提携しているところはありますけど、わざわざその提携サイトを経由しなければならないのは面倒なのですよね。いつも使ってるサイトからそのまま1クリックで、ブログへ貼れる書影付きのアフィリエイトリンクコードが発行できるくらいの簡便さが欲しい。そういうユーザビリティでは、Amazonが群を抜いてるのですよ。

ファン支援で制作資金100万円調達! 「トイボ」うめがジョブス描く「スティーブズ」、電書で続編リリース決定 | nelja ※2012年11月22日

クラウド・ファンディングのCAMPFIREを利用した、「続編を書くための資金集め」です。紙の書籍の場合、「原稿料」や「初版印税」という形で売れる前から著者へお金が入る仕組み(アドバンス)が出来上がっているのですが、電子書籍の場合「売れた分だけ払う」スタイルが主流なんですよね。つまり電書1本でやろうとすると、長期間収入のアテが無いことを覚悟しなければならないという。それをクラウド・ファンディングによって補うという形の成功事例と言っていいでしょう。しかし、うめ先生くらいの知名度があるから成功できたとも言えるわけで……ううむ。

ちなみに現時点が1,105,779円なので、この記事が出てから三連休を挟んで10万円くらい伸びたということになります。「10万円支援」とか「3万円支援」といった高額のが既に無くなってるので、これ以上の伸びは難しそう。クラウド・ファンディングは、見返りの設定が難しいですね。

大東京トイボックス: (1) (バーズコミックス)

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幻冬舎コミックス (2012-09-06)

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