2014年4月16日水曜日

楽天Kobo専門の非公式ガイド「Koboでいいのだ」が始動したことの意義


Kindleストア専門の非公式ガイド「きんどう」と同じような、楽天Kobo専門の非公式ガイド「Koboでいいのだ」が始動しました。これは電子書籍・電子出版界隈にとって非常に喜ばしいことだと思うので、記事にします。



「電子書店」はサービスです


ちょっと語らせて頂きます。

紙の本は、どこの書店で買ってもあまり大きな違いはありません。カバーが違うとか、紙の栞が違うとか、ポイントサービスやってるよ、とか。その程度でしょうか。もしかしたら、書店員のキュレーションが凄い! という差別化もあるのでしょうが、「本」そのものに関しては、どこの書店で買っても同じです。

しかし、「電子書籍」の場合、同じ「本」であってもどの電子書店で購入したかによって、その後の読書体験が大きく変わります。そうでなければ、ボクが書いてる「電子書店完全ガイド」が、これほど支持されることもないでしょう。


もし仮に紙の本が再販価格維持制度に守られた商品ではなく、小売店側に価格決定権のある商品なら「どこで買っても同じだから、値段勝負になってしまう」のかもしれません。しかし、「電子書籍」は「サービス」ですから、紙の本を売るのと決定的な違いがあります。

そこを、紀伊國屋書店の社長が理解していない、という事実が衝撃的でした。「消費税が10%になった時にはうちも白旗を揚げる」より、ボクにはこっちのがインパクトありました。そりゃ負けるわ。たぶん、現場の担当者は頭抱えたんじゃないかな……。

DRMでロックインされているから、ユーザーは一旦購入した電子書店が気に食わないからといって、簡単には他社へ移行できません。仮にKindleストアのサービスが気に入らないとしても、Kindleストアで購入したコンテンツはKinoppyでは読めません。

だから、絶対に「電子書籍はどこで買っても同じだから、値段勝負になってしまう」なんてことはありません。もしそれが本当なら、あまり値引き販売をしない eBookJapan は、事業を存続していけないです。ところが、Kindleストア日本上陸以後も成長し続け、東証一部上場企業にまでなっているわけです。

競合他社とサービスで明確な差別化ができているから、生き残れている。値段の差以上の付加価値があるからこそ、支持されている。そういった事実を、紀伊國屋書店の社長がちゃんと理解できていないということに、心からショックを覚えました。マジで。


「Koboでいいのだ」の意義


前置きが長くなりました。

楽天Kobo専門の非公式ガイド「Koboでいいのだ」が登場しました。


極めてシンプルな話、Kindleストア専門の非公式ガイド「きんどう」と同じような、「やっぱKinoppyでしょ!」とか、「I Love BookLive!」といった、第三者によってサービスを徹底的に紹介し尽くすようなサイトがありますか? という話です。

「エコシステム」を築いているサービスは強い。そういう意味で、「きんどう」のような第三者によるサイトが、持続可能性の高い事業としてメディア展開できているのは、Kindleストアの強みだと思います。「きんどう」って、めっちゃAmazonに貢献してると思うのですよ。

そして、「Koboでいいのだ」のようなサイトが今後存続していけるかどうかによって、楽天KoboがKindleストアと戦っていけるかどうかが占えるのではないか、という気もするのです。Kindleストアや楽天Kobo以外で、第三者によるそういうサイトが生き残れるか? そういうサイトを育成していく気があるのかどうか?

まあ、「電子書籍はどこで買っても同じ」なんて言ってるようでは、生き残っていくのは難しいでしょうね……。


頑張って!!

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