Google+のプロフィール情報は他の人から限定公開なのかどうかが判別できない仕様になっている

Google+のプロフィール情報・公開範囲設定画面

Google+のプロフィール情報は、項目ごとに公開範囲を設定できます。基本的に初期設定のままならほとんどの項目が一般公開で、Google+をやっていない人にも見られる状態になっています。

2013年5月16日の大幅リニューアルよりちょっと前から、プロフィール情報部分がカード型UIに変わりました。その頃から、ちょっとよろしくない仕様変更が加えられました。それは、プロフィール情報の公開範囲を限定していたとしても、他の人から見た時に限定公開なのかどうかが判別できないというものです。

ちょっとこの仕様は危なっかしいので、注意喚起の意味も込めて「これもうきっとGoogle+ガイドブック」第1巻 導入編[第3版]から、解説を公開させて頂きます。

(10)プロフィール情報の公開範囲を確認しよう

次に、プロフィール情報の公開範囲を確認しましょう。左メニューから[プロフィール]をクリックすると、自分のプロフィール画面になります。自分の登録した情報が、どこまで公開されているのか? その公開範囲で大丈夫なのか? というセキュリティに関わる話なので、非常に重要な設定です。

最初は[投稿]タブが開きます。プロフィール情報の公開範囲を確認したり編集をするには、[基本情報]タブをクリックします。

カード状に表示されている各項目の左下にある[編集]をクリックすると、登録内容と公開範囲が確認できます。まずは「基本情報」を確認してみましょう。

初期設定で入力した情報はどこに?

新規でアカウント登録をする際に入力した項目のうち、誕生日の公開範囲は「あなたのサークル」になっています。性別、職歴、学歴、住んでいる地域は「一般公開」になっており、誰でも見られる状態になっています。誕生日と性別は必須項目ですが、非公開にもできます。

例えば「性別は誰にも知られたくない」という場合は、右側にある[一般公開]をクリックし、[自分だけ]に変更しておきましょう。

[友だちの友だち]の公開範囲は[一般公開]より限定的で、あなたがフォローしている人がフォローしている人まで含まれます。詳しくは第4章で解説しますが、「友だちの友だちは他人」という言葉もあるように、直接的には関わりあいのない人にまで見られてしまう可能性があるということを頭に入れておきましょう。

[あなたのサークル]は、「(8)まず設定を確認しておこう」の「あなたのサークル」のカスタマイズで設定した範囲です。初期設定のままなら[友だち][家族][知人]の3つのサークルが対象で、[フォロー中]サークルは含まれません。

[カスタム]の公開範囲はサークルや個人単位でも指定できるので、例えば[連絡先(自宅)]の情報は極めて自分に近しい家族や友人だけに公開する、といった設定も可能です。ただ、あまり複雑なことをすると間違えてしまうかもしれませんので、ほどほどにしておきましょう。

プロフィール情報のほとんどの項目は、このような形で公開範囲を変更できます。ただし、仮に公開範囲を限定的なものにしたとしても、他の人からはそれが限定公開情報なのか、一般公開情報なのかを判別できない仕様になっています。一般公開情報だと勘違いして、限定公開情報をバラされてしまうという可能性もあるので、ちょっと注意が必要です。

なお、誕生日を自分以外にも公開していると、ストリームに[誕生日の近いメンバー]というお知らせが表示されます。「誕生日おめでとうー!」と祝ってもらえるかもしれません。

「つながり」を表示する?

「つながり」は、あなたがフォローした人、あなたをフォローした人の情報です。とくに、「誰をフォローしているのか?」という情報は、他人に知られたくないような場合もあるでしょう。そういう場合は、ここからサークル単位で表示/非表示を切り替えられます。

ここで非表示にしたサークルに入れている人は、「××人をサークルに追加」や「共通の知り合い」の表示から除外されます。また、「友だちの友だち」の対象からも外れます。

「アプリ」は[Googleでログイン]した履歴

「アプリ」は、Google+アカウントを利用してログインした履歴の一覧です。どのようなサービス/アプリを利用しているかという情報は、あまりオープンにしない方がいいのではないかと思います。私は非表示にしています。


この節はここまでですが、この[公開範囲]設定は他のプロフィール項目にも同じことが言えるので、注意しましょう。

例えば、[勤務先]を[あなたのサークル]だけに公開する設定にしていたとします。[あなたのサークル]に入れている人には、あなたの[勤務先]がわかります。[あなたのサークル]以外の人には、あなたの[勤務先]はわかりません。

ところが、[あなたのサークル]に入れている人には、あなたの[勤務先]情報の公開範囲が限定されたものだということがわからないのです。つまり、[あなたのサークル]に入れている人が、全く悪意なく限定公開情報をバラしてしまう可能性があるのです。

ストリームへの投稿の場合はちゃんと[一般公開]や[限定公開]という公開範囲の表示があるのでわかりやすいのですが、プロフィール情報の場合は全く区別がつかない仕様になっちゃったんですよね。Google先生にはフィードバックしておいたのですが、修正されるかどうかわかりません。

自衛策は、特定のプロフィール情報を[あなたのサークル]だけ公開するといった使い方をしないことです。一般公開にするか、全く公開しないかのどちらかにしておいた方がいいでしょう。

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こういった、マニュアルには載っていない使い方や注意点なんかも書いてあるガイドです。第1巻は、2013年5月16日の大幅アップデートまで反映済みです。

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