2012年2月28日火曜日

【書評】津田大介さんの「情報の呼吸法」を読んだ。


昨日書いたエントリーでもチラッと書きましたが、津田さんの「嫌儲」についての見解が言及されているというレビュー(確かツイート)を見て、これは読んでおかないとまずいなと思い購入しました。

情報の呼吸法 (アイデアインク)
津田 大介
朝日出版社
売り上げランキング: 460

簡単に内容をまとめると、「津田さんはこうやって Twitter を活用しています。」というのをわかりやすく噛み砕いた本です。新書を読む層を中心とした内容でしょう。あとは、膨大な人数のフォロワーがいる人がどういう状況になっているか、膨大な Mentions をどうさばいているか(スルーしているか)という方法論や心構えは、ネットヘビーユーザーにも参考になると思います。

何ヶ所か気になった点があったので引用しておきます。

2012年2月27日月曜日

「嫌儲」思想への勘違い





さて「南極点のピアピア動画」のレビューで、ドワンゴ会長川上量生さんの解説に対し「大いに異論がある」と言ったことについて書いておこうと思います。結論から言うと、ボクが勘違いしていました。

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
野尻 抱介
早川書房
売り上げランキング: 61

ちょっと長いですが、川上さんの解説から該当箇所を引用します。
無料のコンテンツであってもユーザが気に入ったコンテンツへ感謝の気持でお金を払える投げ銭機能をつけてほしいというのは、かなり初期の段階から多くのユーザーの要望として繰り返しいただいている。にもかかわらず投げ銭機能をつけない理由はネットで他人が儲かることを激しく嫌うひとが一定数存在するので、動画の投稿者が叩かれて場が荒れることを恐れているというのがひとつ。
ここにボクは、激しく違和感を覚えたんですね。正当な手段で儲けている人を、ただ妬ましいだけで叩く人はいないだろうと。

2012年2月26日日曜日

【書評】野尻抱介さんの「南極点のピアピア動画」を読んだ。


野尻抱介さん5年ぶりの新刊です。Amazon での予約開始直後に注文したはずだったのですが、みごとに konozama を食らってしまいました。



まあ、ワンカップPさんの動画を思い出して、なんだか懐かしい気持ちになりましたけどね。こういう状況ですら楽しんじゃおう!というノリは、きっと人生を面白いものにするのではないかと思います。




……というわけで、つい先程読み終わりましたので、さっそくレビューさせて頂きます。

2012年2月25日土曜日

【書評】石黒浩さん、池谷瑠絵さんの「ロボットは涙を流すか」を読んだ。




先日、新宿高島屋のショーウィンドーで展示されたアンドロイドが話題になりました。こちらの製作者である、大阪大学教授の石黒浩さんによる著書です。動画を見て頂ければわかるとおり、怖いくらい人間にそっくりなアンドロイドの研究開発をされています。ロボット関係の本を読むと必ずといって言いほど登場する、この世界では有名な方のようですね。

ちなみに「はじめに」を読んで初めて、「映画と現実の狭間」という副題に気が付きました。最近の傾向としては、技術に比べて映画のほうが後れていると感じることがあるとか。目次を見ると、有名な映画やTVドラマ・アニメなどがぞろぞろ出てきます。観たことがない作品もありましたが、石黒さんの着目する点が「さすがアンドロイドの研究開発者」という感じがしました。

2012年2月24日金曜日

国産の個人向けコンテンツ売買サイト『Synapse』を使ってみました。


[追記]2012年6月1日にリニューアルして、イベント動画の販売や有料オンラインサロンの運営をするサイトに生まれ変わったそうです。下記で紹介した内容とはかなり異なった事業展開になっています。


http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120224_514471.html
個人向けコンテンツ売買サイト「Synapse」、Gumroadで懸念の不正利用対策も -INTERNET


また新しく、個人向けのコンテンツ売買サイトが誕生しました。Gumroad に触発されたのかどうかは判りませんが、いわゆるマイクロペイメントと呼ばれるサービスが、今後もっと乱立してくるのではないかと思われます。

Synapse は先行他社のサービスと何が違うのか?さっそく試して、実際に売り買いまでやってみた感想をまとめてみます。
http://synapse.am/
Synapse(シナプス)- みんなの情報を、手頃な価格で。


2012年2月23日木曜日

クリプトンと二次創作と、同人・頒布・ダウンロード販売について




デジタルデータのダウンロード販売に関しまして - ピアプロブログ

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(以下、クリプトン)から、キャラクターを用いた二次創作物を、デジタルデータとしてダウンロード販売することは許諾しないという声明が出されました。これを受けて、今まで Gumroad での同人誌販売を推していたニュース系サイトも、慌ててこれを報じることになりました。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1202/22/news116.html
「初音ミク」2次創作物のDL販売は原則NG クリプトンが改めて説明 - ITmedia ニュース


ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」は「初音ミク」に限った話ではないので、このタイトルは不適切ですが、影響力のあるメディアが報じたというのは大きかったようで、2ちゃんねるまとめブログなどにも次々に記事が上がって、それが Twitter で拡散され……という形で、この件が広く認知されることになったようです。

これによって、「可愛い!」と評判になっていた『Tda式アペンドミクMMDモデル』が、ダウンロード販売を開始直後に中止しています。

これらの経緯が、情報が伝播していく過程で歪められてしまったのか、Twitter での反応を見ているとクリプトンの声明に反感を覚えている人が少なからずいるようです。中には、「著作権フリーじゃなかったの?」とか「独占禁止法に引っかかるでしょ」などといった、誤解をしている方もいました。そこで、少し話を整理してみようと思います。

2012年2月22日水曜日

出版業界に激震!?書籍の「買い切り」制度導入で何がどうなるか


出版関連のエントリーを書いていたら、どえらいニュースが飛び込んできました。
何というタイミング。

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C889DE1EAEBEBE3E0E7E2E0E0E2E0E0E2E3E08698E0E2E2E2
日販、本「買い切り」導入へ協議 出版社・書店と:日本経済新聞

出版取次最大手の日本出版販売(日販)は書籍の取引で、書店からの返品を制限する「買い切り制」を導入する方向で大手出版社や書店と協議に入る。現在、書店は売れ残った書籍を原則として自由に返品できるが、取り分(売上総利益)が少ないうえ、返品コストは出版社や取次の収益を圧迫している。市場の縮小が続き、電子書籍の普及も始まっていることから、商習慣を改め業界全体の生き残りにつなげる。
どえらいことですよこれは。

これによって、出版関連の業界に何が起こるか、予測してみます。


プリントオンデマンドは出版界の救世主?


http://diamond.jp/articles/-/16246
電子書籍全盛時代に現れた最新印刷技術 プリント・オンデマンドは出版界の救世主となるか|ビジネスモデルの破壊者たち|ダイヤモンド・オンライン


上記の記事を読んだときに、最初に頭に思い浮かんだのがつい先日読んだこの記事でした。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51774399.html
池田信夫 blog : アゴラ研究所はアマゾンと提携して出版サービスを開始 - ライブドアブログ

「へー!」と思って、すぐに Amazon でプリントオンデマンドを検索してみたんですね。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=s9_hps_bw_clnk?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&node=465392&field-keywords=%83I%83%93%83f%83%7D%83%93%83h%20(%83y%81%5B%83p%81%5B%83o%83b%83N)&field-enc-merchantbin=AN1VRQENFRJN5&page=1&bbn=465392&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-3&pf_rd_r=1R299WHG5VM9393271RV&pf_rd_t=101&pf_rd_p=109414589&pf_rd_i=2229003051
74冊しか無くて、苦笑いしました。

まあ、プリントオンデマンド自体は「最新の技術」ではなく、数年前から始まっているサービスなんですが、ようやく最近になって脚光を浴びるようになってきたといったところでしょうか。

2012年2月21日火曜日

【書評】有田隆也さんの「心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎」を読んだ



Twitter でこんなことをつぶやいたら、お勧めされた本です。人工生命の可能性を分かりやすく解説しています。有田隆也さんは、自然情報学科複雑システム系を専門とする、名古屋大学の教授です。下記は、この書籍のサポートサイトです。

「心はプログラムできるか」のすべて! 公式サポートサイト(サイエンス・アイ新書)
http://www.alife.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~ari/stuff/mindbook.html

生命の長い進化の歴史を、人工生命の研究から解き明かそうという内容になっています。ところどころにボクには少し難解な部分がありましたが、非常に丁寧な説明と豊富な図が理解の手助けになりました。

2012年2月20日月曜日

箱ドットアイコンと二次創作とコピーライト表示



最近 Twitter や Google+ で、こちらのペーパートイを元ネタにした『箱ドット』をアイコンにする方が急増しています。とてもかわいいデザインなので、個人でテンプレートを用意する方が現れ、急速に広まったようです。

なんだこれかわいい! Twitterで増殖中の「箱ドット」アイコンたち
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1202/16/news048.html

実は、このアイコンには著作権侵害の可能性があります。ただし日本の著作権法は親告罪なので、グラフィグの著作権を持っている cospa 次第ということになります。
※ 大量生産可能な工業製品のデザイン保護は意匠権ですが、工業製品が直ちに著作物性無しとはならないため、このような表現とさせて頂きました。
※ この件に関しては、弁護士の岩原義則さんの24時間!SNS利用の無料法律相談を活用させて頂きました。ありがとうございます。

……という部分を過剰に捉えた第三者が、箱ドットアイコンのテンプレートを無料配布していた方にクレームをつけるという事件が発生していました。テンプレートの作者の方は、「グラフィグさんに確認を取ります」と一旦公開を取りやめました。

ここでの cospa の対応が素晴らしい。


2012年2月19日日曜日

【書評】宮川剛さんの「『こころ』は遺伝子でどこまで決まるのか―パーソナルゲノム時代の脳科学」を読んだ。


先日、ラマチャンドランさんの「脳のなかの幽霊」を読みましたが、この本が書かれた1998年時点では判明していなかった大きなできごとがあります。それが「ヒトゲノム・プロジェクト」です。そこで今回は、その最新の知見を踏まえた本を読んでみました。こころと遺伝子というテーマの研究についての新書で、「ゲノム脳科学(neurogenetics)」という分野だそうです。

どういう遺伝子を持っていると、こういう病気にかかりやすいという話はよく聞くんですが、いまは既にどれくらい社交的か、どれくらい新しいもの好きか、などの個性や性格、知能、数学の成績、記憶力などの知的能力に影響を及ぼしていると考えられるゲノム上の個人差が解析されてきているそうです。本当かな?と思ったのですが、読み進めるときちっと科学的な形で根拠が示されていました。面白かったです。

ちなみに帯には、血液型占いを信じる人にこそ読んでほしい!と書いてありました。科学の本なのだから、むしろ「血液型占いみたいな非科学的なものは信じない!」という人をギョッとさせるような言い回しの方が注目されるのではないかな?と思いました。血液型占いを明確に否定する科学的な根拠はほとんどないとか。


2012年2月18日土曜日

「Facebook利用者は40代が中心」という調査を信用してもいいの?



コムニコ・ニフティが実施した Facebook 利用状況調査結果というのが、ここ数日あちこちのニュース系サイトに取り上げられています。

Facebookを一番使ってるのは45~49歳(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20120215-OYT8T00398.htm

ニフティなど、Facebookの利用実態を調査、最も多いのは45~49歳(朝日新聞)
http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN201202140009.html

Facebookを最も使っているのは「40代」、ニフティとコムニコ調査(デジタル・トゥデイ)
http://dt.business.nifty.com/articles/12352.html

Facebookの活用に積極的なのは40代 - ニフティとコムニコが調査(マイナビ)
http://news.mynavi.jp/news/2012/02/14/048/

Facebook利用者、40代が中心--7割以上が「リアルな付き合い」求める(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/society/35014046/

Facebook利用者は40代が中心――ニフティ調査(ITpro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120214/381603/

Facebook使用割合は1.1%(R25)
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20120217-00022852-r25

恐らくこれらの記事は、ニフティのプレスリリースを見て「いま話題の Facebook だから」とあまり深く考えずに、リリースそのままを流しているのではないかと思われます。ちなみにいまのところ日経はプレスリリース文をそのまま載せているだけ、産経と毎日は無反応でした。

ニフティとコムニコ、「Facebook」利用調査を実施(ニフティのプレスリリース)
http://www.nifty.co.jp/cs/newsrelease/detail/120210004132/1.htm

以前書いたエントリーでボクは、こういう記事を見たときにはまず調査概要をチェックしようという提案をさせて頂きました。ニフティのリリースから引用します。
<調査概要>
調査対象 :@niftyのインターネット接続サービス利用者
有効回答数:11,533人
(全回答者の内「Facebook」を利用している20歳以上の男女を有効回答とした。)
調査期間 :2012年1月6日(金)~1月16日(月)
調査方法 :インターネットによるアンケート調査
調査対象が、@niftyのインターネット接続サービス利用者です。つまり、無作為抽出でもなんでもないので、めちゃくちゃバイアスがかかっています。この調査結果を、世の中全体にあてはめて論ずるのは無意味です。


2012年2月17日金曜日

誰でも安心してデータを売買できる、国産サービスの loftwork 入門。創作者の生活を変えよう!


ここ数日、ボクの Twitter のタイムラインは Gumroad の話題で、正の意味でも負の意味でも盛り上がっています。そういった中で、アニメ監督の北久保弘之さんが、こんなことをつぶやいていました。

Gumroad使うんだったら日本のloftwork.comの方が安心 by 北久保弘之氏
http://togetter.com/li/258506

恥ずかしながらボクは loftwork を知らなかったのですが、日本の企業なんですね。
株式会社ロフトワーク 会社概要

2000年に起業し既に12年間事業を続けていますので、IT系ベンチャーとしては既に古株の部類に入ると思います。こちらの会社が、今年の1月から ECブログ というサービスをオープンβの形で開始しています。

ECブログ一覧

北久保さんは登録開始から15分でブログページの登録までできたそうですが、ボクはQ&Aを斜め読みしながらやっていたら、なかなか設定が完了せずちょっと苦労しました。そこで、ボクが引っかかった点を中心に、簡単なチュートリアルを作ってみたいと思います。


2012年2月16日木曜日

Gumroad とレモン市場と9つの提案


どうやら Gumroad は、本国アメリカではそれほど話題になっていないようですが、日本ではウケたので、日本を主要ターゲットとする方針のようですね。日本語表記対応も近日中に行われるようです。[追記]と書いているあいだに、日本語化されていました。早い。

Gumroadは日本が大好きらしい 早くも日本語サイト?(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1202/15/news100.html


さて、前々回前回の記事で Gumroad の問題点について挙げさせて頂いたのですが、解決策の提示が無いというご指摘を頂いてます。「こんなのダメだゴミだ」とケチをつけるのは簡単ですが、建設的でないのも確かです。


Gumroad の危険性について早めに警鐘を鳴らします
Gumroad の問題点についてもう少し掘り下げてみました。


1本目の記事の目的は、著作権者への警鐘。2本目の記事の目的は、さまざまな角度から見た問題点の把握と提示でした。そこで今回は、問題の解決策について考察してみたいと思います。


2012年2月15日水曜日

Gumroad の問題点についてもう少し掘り下げてみました。


昨日のエントリーでは速報性を重視して、海賊版という形で真っ先に被害を受ける可能性のある "著作権者" の視点から危険性を挙げました。しかし、問題点はそれ以外にもたくさんあります。
  1. コンテンツを販売する立場
  2. コンテンツを購入する立場
  3. サービスを提供する Gumroad 自身

今回は、この3つの立場で考えてみることにします。



2012年2月14日火曜日

Gumroad の危険性について早めに警鐘を鳴らします



ここ数日評判になっている『Gumroad』ですが、ボクは非常に危機感を覚えています。理由は以下の3点です。

  1. データのアップロードは非常に簡単なので、他人の著作物を上げることも可能。[追記]URLをTwitterなどで流すだけの仕組みなので、海賊版が作られていることに著作者が気づきにくい。
  2. 海外の企業が運営しており、著作権侵害に対し迅速な対応をしてくれるかどうかがわからない。
  3. 規約がどうなっているかわからないし、やばい規約をユーザーの圧力で変更できるのかどうかわからない。英語圏以外のユーザークレームに耳を貸すかどうかもわからない。
はっきり言えば、単に PayPal の仕組みに乗っかって薄く広く利用料を徴収しようとしているに過ぎないわけですよ。もちろんそれによって生まれる可能性というのもあるでしょうけど、危険性の方がはるかに高いと思いますよ。これならまだ、国内でサービス展開しているニコニ・コモンズの方が、現状でも全然マシだと思います。場のあるサービスなら違反が無いかどうか巡回してチェックできますけど、これは URL を Twitter などで流すだけなので、まず気付けないのではないでしょうか。

そういう危険性を全く考慮しないで、「新時代を開くか」なんていう希望に満ちあふれた紹介の仕方をして、集客の手助けをしてしまったら、大変なことになると思うんですが……これ本気でヤバイですよ。

[追記]
PayPal は自分でショッピングカートが作れますので、こんなサービス使わなくても、自分のブログでも簡単に同じようなことができますよ






このエントリーの続編
Gumroad の問題点についてもう少し掘り下げてみます。
http://wildhawkfield.blogspot.com/2012/02/gumroad_15.html

さらに続編
Gumroad とレモン市場と9つの提案
http://wildhawkfield.blogspot.com/2012/02/gumroad-8.html

[参考]
もしあなたの著作物が知らぬ間にGumroadで売られていたら
http://tk2to.blogspot.com/2012/02/gumroad.html
著作権違反を発見できた時の対処方法に関するエントリーです。

[2/21追記]
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社から、キャラクターの二次創作物デジタルデータのダウンロード販売は『ダメ』という公式見解が出ました。
デジタルデータのダウンロード販売に関しまして
http://blog.piapro.jp/2012/02/post-503.html

【書評】ラマチャンドランさんの「脳のなかの幽霊」を読んだ。


人とロボットの秘密」を読んで、最新の脳科学について知りたいなーという欲求が湧いてきました。ただ、脳科学のブームに乗っかって怪しげな本もたくさんでているのも聞いたことがあったので、Google+でオススメを聞いてみたら、真っ先に、しかも二人から挙がったのがこの「脳のなかの幽霊」でした。

原書の発行は1998年と若干古いのですが、「脳トレ」がヒット(2005年)してブームになるより前に書かれた、先駆けのような本であると言えるでしょうね。脳のことは未だによくわかっていないことが多いのですが、この本に書かれた知見は全く古くないようですよ。


2012年2月10日金曜日

建設的な議論をしませんか?


ボクは冷たい人間です。

いきなり何だと思われるでしょう。「いやいやそんなことないよ」と言ってくれる人もいるかもしれません。ただ、自分のことはよくわかっています。基本的に他人にあまり興味がないのです。

例えば、自分の身の回りで何か議論が起きていたとします。いや、ネットを見ていれば、毎日のようにどこかで "議論" とは程遠い言い争いが起きています。

その当事者が、他人の意見に耳を傾ける気が無さそうだと判断したら、ボクはそれを無視します。無駄だからです。わりと近しいところでの話であれば、数回くらいは何か言うかもしれません。でも、閾値はそんなに高くないです。日頃の接し方や、言葉遣いや態度によっても多少変わります。

でも、そもそも相手に他人の意見に耳を傾ける気が無いのなら、ボクが何か言ったところでその相手の考えを変えることなんてできやしないでしょう。万の言葉を費やそうと、無駄です。そのための労力や時間を、他のために使います。

そもそも "議論" って何でしょう?


2012年2月9日木曜日

【】円城塔さんの「道化師の蝶」を読んだ。


芥川賞受賞記念購入です。

実はこれまで円城塔さんの作品は読んだことがありませんでした。前回の芥川賞で「これはペンです」が候補に挙げられ、村上龍さんのよくわからない指摘によって落とされた、という経緯だけは目にしていました。

【芥川賞選考】村上龍の指摘について
http://togetter.com/li/163954

村上龍さんの"指摘"というのが、イチャモンにしか見えなかったんですよね。ボクも読んでないので周囲の声だけで判断しているのですが、なんだか「SF作家なんかに受賞させてたまるか」みたいな力学が働いたような気がしてしまって。ボクには"論壇"とか"文学界"ってよくわからないんですけど、なんか無理やり"権威づけ"しようとしているなーという印象を受けたのです。

ところが当の本人は、選評で村上龍さんがノーコメントだったのに対し

この態度!おとなですね。感心してしまいました。

そういう経緯を見ていたので、今回の芥川賞候補にふたたび円城塔さんが挙げられているのを知って、ニコニコ生放送をワクワクしながら見ていました。

いやはや、作品読んだこともないのに、はしゃぎすぎです。

2012年2月8日水曜日

【書評】堀田純司さんの「人とロボットの秘密」を読んだ。


先日、ロボットが感情を習得するには何が必要なのか?という思考実験を行なっていました。そもそも感情とは何ぞや?というところからいろいろ調べ物をしていたのですが、"情動" という言葉の定義につまづいてGoogle+ で問い掛けをしました。

やり取りはとんでもなく長くなり、後で Word に落としてみたら全部で6,000文字近くありました。要するに、感情というのは本能的な欲求から発生するだろうという発想からスタートしたのですが、ロボットの本能というのは生物とは異なるのではないか?という視点を頂いたんですね。そこから話が大盛り上がりしていく中で、こんな記事を教えてもらったんです。


この最初の記事がアップされたのは2009年5月15日で、なんと書籍の中見をまるごと連載形式で紹介するという形を採っていたようです。書籍の発売は2008年7月1日なので、まだ10ヶ月しか経っていないころです。

全文がWebで読めるなら、わざわざ書籍を読まなくても……と考える人は多そうですが、Webをちょっとだけ読んで面白そうだったので、せっかくだから手元に形として残しておきたいなと思い書籍を買いました。岡田斗司夫さんが「なんでコンテンツにカネを払うのさ?」で、本の出版と同時に中身を全てWebにアップしたけど、売り上げは落ちなかったという話をしていましたが、堀田純司さんのこの本はどうだったんでしょうね? ちなみにボクが買った本は、第1刷でした……。[最後に追記あり]


【書評】岡田斗司夫さんと福井健策さんの対談本「なんでコンテンツにカネを払うのさ?」を読んだ。


ニコニ・コモンズの件に限らず、著作権関連のことにはアンテナを広げているのですが、「誰か・なにかをFREE(無料&自由)にする」というコンセプト FREEex を提唱する岡田斗司夫さんが、なかなか挑戦的なタイトルの書籍を出してきました。しかもそれが、著作権法関連では日本で第一人者と言っても過言ではない、弁護士の福井健策さんとの対談。これは面白そうだとポチりました。

なんでコンテンツにカネを払うのさ? デジタル時代のぼくらの著作権入門
岡田 斗司夫 福井 健策
阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング: 2554

対談本というのは会話の臨場感がなんとなく伝わってくるので、スカッと読めてしまうんですよね。本の作りとしてはわりと安直だと思うんですが、しっかりとした対談であれば中見は濃い。この本もそんな一冊でした。

2012年2月7日火曜日

【書評】アシモフさんの「生命と非生命のあいだ」を読んだ。


東京電力福島第一原子力発電所の事故が起きてから、なにやら科学的なものに対する風当たりが強くなっているような気がします。

「科学者たちは、『絶対大丈夫、事故なんか起きない』と言ってたじゃないか!」

……もちろん本当の科学者なら、「絶対大丈夫」なんてことは言いません。科学は絶対ではないことをよく知っているからです。科学の歴史上、それまで常識だったことが、ひっくり返った事例なんてたくさんあります。

科学を絶対的なものだと捉えるのはむしろ、科学をよく知らない人々や、科学をよく知らない人々を騙そうとする人々、科学をうまいこと利用しようとする政治なのではないでしょうか?


2012年2月5日日曜日

Google+の限定公開について気をつけるべきこと。


いまさらながら、Google+ を利用する上で注意しておいた方がいいなーとボクが思っていることの中で、限定公開の仕様についてまとめてみます。「自分の身を守るため気をつけた方がいいこと」の補足です。

Google+ は Facebook や mixi と違って相互承認制ではないため、(1)相互にサークルへ入れている状態 と、(2)片方だけがサークルに入れている状態と、(3)どちらもサークルに入れていない状態というのがあり得ます。
さて問題です。この図のような関係になっていた時に、ボクが「テスト」サークルだけに向けて限定公開の投稿をしたら、(1)と(2)にはそれぞれどのように表示されるでしょう?


2012年2月2日木曜日

Google+に匿名で投稿できる「Gちゃんねる」登場、本音・愚痴の可視化ねらう。


さきほどこんな記事が流れてきました。

Twitterに匿名で投稿できる「GoodCheez!」登場、本音・愚痴の可視化ねらう

ミニブログ「Twitter(ツイッター)」に匿名で投稿ができる「GoodCheez!(グッチーズ)」が登場した。自分のアカウントでは言えない本音や愚痴をGoodCheez!のアカウントを通じてつぶやける。Webデザイン会社のリブリが立ち上げた。試用版(ベータ版)として利用できる。
SNS「Facebook(フェイスブック)」などで実名制の交流が盛り上がる一方、利用者にはあまりネガティブな内容は投稿しないようしたいという心理が働き、本音の部分が見えづらくなっていると、リブリは主張する。
 これ実は、Google+ にも全く同じものが、以前から存在しています。その名も『 Gちゃんねる 』です。作者の K Sagaさんいわく、「じーちゃん、じーちゃんねると呼ばれることを期待しています。」とのことです。


データに騙されるな!アンケートとリサーチの違い。



ネットでは、よくこういうアンケートを見かけます。そしてそのアンケート結果を元にした分析記事も、よく見かけます。

はっきり言います。こういうやり方で出てきたデータを元に、世の中を分析しても無駄です。全くもって無意味です。分析している人がデータに騙されているか、データを元に騙そうとしているかのどちらかです。

なぜこういうアンケートはダメなのでしょう?


2012年2月1日水曜日

【書評】糸井重里さん監修・解説の「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」を読んだ。



少し前のことです。姉から Twitter を始めたという連絡をもらったので、姉の好きなことや性格を考えた上で、糸井重里さんをフォローすることを薦めました。わりとツボだったらしく、ほぼ日刊イトイ新聞も読むようになっていたようです。

ある日「ほぼ日で紹介してた本、読んだ?」というメールが届きました。ほぼ日の記事につられて買ったはいいけど、わりとしっかりしたビジネス本だったので、これはボクが読むべきだと思ったらしいです。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
デイヴィッド・ミーアマン・スコット ブライアン・ハリガン
日経BP社
売り上げランキング: 25

というわけで年末年始に帰省した際、借りてきて、そのまま1ヶ月積んでいました。糸井さんが著者へインタビューに行った記事は読んだんですが、クリス・アンダーソンの「フリー」と似たような内容かな?という先入観があったからです。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会
売り上げランキング: 873

そして今日、日経ビジネスオンラインにこんな記事が載っていました。

イトイさんが語る~ グレイトフル・デッドに「仕事」を学ぶ

積んでる本がたくさんあるので、次はどれを読もうか考えていたんですが、最近ニコニコ動画関連でいろいろ調べたり記事を書いていたこともあり、この記事でようやく「そろそろ読もうか!」という気になりました。

ワンマン企業のトップ攻略法?



ニコニコ動画関連でちょっと考察という名の妄想をしてみます。

ドワンゴは東証1部企業で、創業者の川上量生さんが会長で16.8%の株式を保有しています。現在の筆頭株主はエイベックスですが、他の役員の持株比率なんか微々たるものなので、恐らく会社の重要方針を決める役員会などでは、川上会長の意向が極めて強く反映されるでしょう。

ドワンゴ社内のことは全くわからないのですが、想像するに他のヒラ取締役は肩書きはあるけど自分の意見を会社方針に反映させるのは結構難しいんじゃないでしょうか。いわゆる "ワンマン企業" の場合、ほとんどのことはトップダウンで決まります。


「匿名」と「匿名性」の違い。



「実名/匿名論争が無意味だ」というのは以前からのボクの持論です。


実名絶対主義の人は「実名とそれ以外」という切り分け方をして、「それ以外=匿名」というレッテルを貼る場合が多いです。

でも「匿名性」というのは高いのから低いのまでいろんな段階があります。


週間人気投稿

月間人気投稿