2012年11月6日火曜日

Androidタブレット用アプリは"無い"のではなく探すのが難しいだけ

ジャーナリスト本田雅一さんの記事でちょっと気になる記述があったので反論しておきたいと思います。


アップルはiTunesのApp StoreでもiPhone用とiPad用(両用ももちろんある)などに分けて掲載し、どちらに対応するか、両方なのかなどを購入が解りやすく認識できるようにするなど、比較的地味な流通システムの改良を重ね、デベロッパー向けのサポートも強化するなどしてiPad用アプリケーションを揃え、現在までに27万5000本以上が揃ったわけだ。対してアンドロイド端末向けのコンテンツ配信サービス、Google Playにはタブレット対応アプリケーションだけをリストアップし、検索する機能が備わっていない。

これは本田さんのおっしゃる通りで、現状では検索することができない形になっています。ただ、だからといってこういう結論になるのは早計ではないでしょうか?

しかし、現時点でタブレット向けに適した操作性を持つアプリケーションを使いたければ、iPadしか選択肢はない。

太字下線はボクが追記しました。タブレット向けに適した操作性を持つアプリケーションは、Androidにもありますよ。検索できないというだけで「iPadしか選択肢はない」なんて断言しちゃっていいんですか?[※末尾に追記アリ]



ボクが現在使っているAndroid端末は Xperia GXNexus 7 Xperia Tablet S です。電子書店のレビューをやっているので、スマホ向けとタブレット向けで画面レイアウトが変わるアプリがいくつもあることを知っています。Kindleストアのレビューを見て頂くとよくわかると思いますが、モバイルデバイスだけでも「Androidアプリで読む(スマートフォン編)」・「Androidアプリで読む(タブレット編)」・「iOSアプリで読む(iPhone、iPod touch編)」・「iOSアプリで読む(iPad編)」と、4パターンをチェックして原稿を書かなければいけないのです。

で、元々Xperiaの2台でチェックしていたところに、Nexus 7を追加して気づいたことがあります。Androidアプリは画面の大きさでレイアウトが変わるような仕様にできるんですね。

BOOK☆WALKERアプリを例に挙げてみます。


Xperia GX(4.6インチ・720x1280) の場合


左がストアトップ画面の最下部、右が「人気作品」の「生徒会の一存」をタップした画面です。スマートフォン向けに最適化された画面になっています。


※参考 iPod Touch(第4世代・640x960)の場合




Xperia Tablet S(9.4インチ・800x1280) の場合


左がストアトップ画面の最下部、右が「人気作品」の「生徒会の一存」をタップした画面です。タブレット向けに最適化された画面になっています。


※参考 iPad(第3世代・1536x2048)の場合




Nexus 7(7インチ・800x1280) の場合


左がストアトップ画面の最下部、右が「人気作品」の「生徒会の一存」をタップした画面です。ストアトップはスマートフォン向け画面ですが、検索結果の一覧はタブレット向け画面に切り替わります。Xperia Tablet Sと解像度は同じですが、違うレイアウトが表示される場合があるのです。


どうやらNexus 7は、スマホとタブレットの境界線上にある端末のようです。



Twitterで教えて頂いたのですが、AndroidアプリはDensity値(ピクセル密度)というのを判定に使ってレイアウトを切り替えるような形にできるそうです。もちろん対応しているアプリと、対応していないアプリがあります。Androidはさまざまなメーカーから様々な大きさの端末が出ているので、そういう仕様になっているということなのでしょう。

逆に言うと、iOSはiPhone 5の登場までは非常にシンプルな端末構成だったからこそ、単純にスマホ向け・タブレット向けという切り分けができていたということなのだと思います。もっと言うと、iPad向けアプリでも、Retinaディスプレイに対応しているアプリと非対応のアプリがあります。でも、Retinaディスプレイ対応アプリだけを検索することはできないですよね。

つまり根本的には、AppleにしてもGoogleにしても、ストアの設計が様々なバリエーションの端末が出てくることにあまり配慮をしていないことに問題があるのではないでしょうか。アプリを開発する方々が頭を抱えている姿が目に浮かびます……合掌。

……しかし、これってどうやってGooglePlayの検索に実装すればいいんでしょうね? 仮に「タブレット向け」で検索したアプリでも、端末のピクセル密度によってはスマホ向け画面が表示される可能性があるわけです。「お使いの端末によっては、スマートフォン向けの画面が表示される場合があります。」っていう注意書きをしておく?うーん、芸が無い。

例えばアプリ側を、ピクセル密度によって自動で切り替わる仕様だけではなく、ユーザーが任意で切り替えられるようにしておくといいのかもしれません。画面の大きさと最適なレイアウトって、個人差がありますよね。7インチのNexus 7でも、全部タブレット向けのレイアウトで構わないという人もいれば、スマホ向けがでかくなっただけでも構わないという人もいると思うんです。ボクも、Xperia GXの画面サイズで、スマホ向けにレイアウトされているアプリでも、アイコンが小さくて使いづらいと感じる場合があります。誰でとっても最適な1つの解というが難しいのであれば、ユーザーが任意で選べる解を複数用意しておくのも手なのかな、と。




[追記]
GooglePlayでキーワード"タブレット"で検索してみたら、結構"タブレット対応"のアプリ出てきますね。プルダウンやメニューには無いですが、意外と検索するのは簡単かも。

本田さんとTwitterでやり取りをしたら、表現を「iPadしか選択肢はない」から「iPad以外は選びにくい状況とは言える」に変えてくれました。この方がマイルドで良いですね。


[追々記]
GooglePlayに「タブレット向けのおすすめの Android アプリ」というコーナーがあります。このエントリーを書いた時には気づかなかったのですが、検索で辿り着く人が結構いるみたいなので追記しておきます。

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