2012年9月15日土曜日

TechWave主催「ソーシャルメディア時代の次世代ライター会議」に参加してきた。



ボクは、TechWaveはRSSリーダーに登録しています。13日の朝、いつものようにGoogleリーダーを開いたら、この参加者募集の告知が出ていて、開催予定を見たら14日の夜。さすがに驚きました。突発にも程があります。

ただ、せっかく近くに住んでいて、特別な予定もなく、締め切りに追われているわけでもないので、参加してみることにしました。Facebookイベントに参加申込みをしたら、なんと1番目。有料イベントということもあり、「参加者集まるのかな?」と少々不安でしたが、最終的には参加予定33名になっていました。

簡単にレポートさせて頂きます。



冒頭にイベントの趣旨として、以下の3点が挙げられていました。

  • "書き伝える"ことのプロになる
  • 今求められる書くスタイルを身につける
  • 継続的に互いの能力を高め合う活動をする

主催であるTechWave副編集長 増田真樹さんは、週刊アスキーなどでライターをやっていた方です。が、登壇者のTechCrunch Japan 編集長 西田隆一さんと、Business Media 誠 編集長の吉岡綾乃さんは、お二人とも紙媒体の出身ですが、当時は"編集"がメインだったそうで、"書くこと"が仕事のメインになったのはウェブへ移った2004年頃からだったそうです。

お二人とも"書くこと"に対する若干の苦手意識があるのと同時に、自分の仕事は"編集"であるという矜持を持っていらっしゃるのだな、というのを言葉の端々から感じました。とくに西田さんは、「自分で書くのが嫌だから、書く人が欲しい」とはっきり明言されていたのが印象的でした。ライターとしての発言というよりは、ライターを使う立場としての発言だな、と。

かなり強調していたのが、報酬について。増田さんは、週刊アスキー時代(1990年代)に原稿1本1万5千円くらいで書いていたそうです。これは、臼井隆弘さんの著書「あなたが今から、プロのライターになる方法」に書かれていた(当時の)パソコン雑誌の"相場"と同じでした。


この書籍によると、ギャラのいい媒体で1本3万円くらいだったそうです。この書籍は初版2011年1月なので、それほど古い話ではないはずなのですが、ウェブの原稿料に関しては「紙より少し安いのが相場。」と書かれていています。

しかし、ウェブの世界の原稿料について、吉岡さんからは「売れっ子で1本2万円、通常は1本数千円」とか、西田さんからは「寄稿の場合はゼロ、ライターの原稿料は1本数千円。ウチは業界でも最安値。」といった話がありました。「少し安い」どころの話じゃない。「それだけで食っていくのは難しいだろう」というのが登壇者の共通見解でした。「ライターの卵」を対象としたイベントですから、これから飛び込む世界の厳しさをちゃんと伝えておこうという優しさなんでしょうね。

まあ、「誰でも簡単・口コミライター」なんていうのだと1本数十円~数百円とかザラですし、寄稿・転載はギャラ無しというのもよく聞く話ですし、媒体によっては有料で原稿を載せてやる的なやり方をしているところもあるという話ですし……。

雑誌にしてもインターネット媒体にしても、ビジネスモデルの中心は「広告収益」ですから、広告出稿という全体のパイが減っているのに、プレイヤー(媒体)はむしろ増えているという現状では、1人辺りに配分される収益が減っていくのも当たり前の話ですよね。

実際のところ、増田さんやTechWave編集長 湯川鶴章さんも、記事ではほとんど稼いでおらず、こういった有料イベントやセミナーが収益の中心になっているというお話でした。有料メルマガ・ブロマガ・cakesなど、広告ではない形の収益モデルも、個人でなら成立しやすいのではないか、と。

イベントとしてはこれ以外にも「ライターに求められる能力」という方面でいくつか参考になった話もありましたが、このレポートでは割愛させて頂きます。

ボク個人としては、コネクションを広げることが主目的でした。それだけに、西田さんが会議のため途中退席してしまったのが残念。増田さん、吉岡さんとは名刺交換させて頂きました。今後も定期的に開催するそうですが、次回の登壇者が誰になるか楽しみです。

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