2012年7月8日日曜日

国際電子出版EXPOに行ってきた ~ 大日本印刷株式会社(honto)編


大日本印刷 (株)

DNPグループが手掛ける「ハイブリッド型書店サービス」をはじめ、電子出版ビジネス関連のソリューションを多数ご紹介します。

大日本印刷のブースは、国際電子出版EXPOだけではなく、東京国際ブックフェアと合わせても一番面積が広かったように思います。お金かけてるなーって感じですが、hontoのブースはその一角に過ぎません。運営しているのはグループ子会社(トゥ・ディファクト)ですもんね。

ちなみに、上の写真にはhontoへ出資しているリアル書店の丸善・ジュンク堂・文教堂の名前が写っていますが、その下に並んでる本は普通に販売していました。このブースだけ、東京国際ブックフェアのノリっぽかったです。



hontoは、つい先日リニューアルしたばかりです。紙の書籍通販ストアの老舗ビーケーワンと融合して「ハイブリッド型書店」になるというのは、Amazonと対抗するには正しい方向性だと思います。


ただ、リニューアル前に書いたレビュー(上)でも、リニューアル直後に書いたレビュー(下)でも、ボクはhontoをかなり低く評価しています。特にリニューアル後は、ボクが問題だと感じていた部分が解消されていなかったのが残念でした。

主な残念ポイントはこんな感じ。

  • ガチガチのDRMがかかっており、ダウンロードしたファイルは移動できない
  • 購入から1年間で、再ダウンロードができなくなる
  • 端末認証が最大3台なので、その3台が壊れたらおしまい

要するに、制限が厳しすぎるのです。言ってみれば、電子書籍を「購入」するのではなく、機器が壊れるまで「レンタル」するようなものです。

Windowsパソコン・iOS・Androidとマルチデバイスに対応はしているので、せめて1年間の再ダウンロード期限さえ無ければ、「利用してもいいストア」として最低限の要件は満たすと思えるのですが……。

という思いがあったので、ブースにいた複数のスタッフに「1年間の再ダウンロード期限をやめる気は無いですか?」という質問を投げかけてみました。いちおう社内では議論になっているっぽいのですが、この制限がすぐに撤廃されるようなことはなさそうです。残念。ボクの中でhontoは「利用してはいけないストア」のままです。

大日本印刷はインプレスR&Dと共同で「オープン本棚」みたいなプロジェクトも動かしているんですが、これ実はhontoには対応してないんですよね。


「オープン本棚」とは、読者がそれぞれの電子書籍ストアで購入した電子書籍や、自分が所有する電子文書を一元管理できる電子書籍管理システムの総称です。
本棚という、読者になじみのある外観を採用したことで、電子書籍という新しいパッケージコンテンツにおいても、これまでの本と同様に誰でも違和感なく利用できる環境を提供しています。

なんという自己矛盾。大きな会社ならではのセクショナリズムってやつでしょうかね?



ちなみに、ハイブリッド型書店サービス」とはいえAmazonのように古本を扱うことは絶対に無いようです。まあ、ブックオフを目の敵にしている新刊書店が出資しているわけですし、難しいでしょうね。

ブースで聞いたことで1つ収穫だったのは、大日本印刷はブックオフにも出資しているのですが、これは新刊を発行から最低1ヶ月は店頭へ並べないように、ブックオフの経営をコントロールすることが目的だったとのこと。出資目的はそういうところにあったんですね。公表している情報ではないし、完全にコントロールできているとも限らないようですが。

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