2012年4月10日火曜日

電子書籍ストアレビュー「Raboo」

第5回目は、楽天の「Raboo」です。
http://ebook.rakuten.co.jp/
ストアそのものは昨年8月に始まったばかりです。ただ、楽天はその3ヶ月後にカナダのKoboを買収したことを発表しました。三木谷社長が会見で「Raboo」は長期的にはKoboのブランドに統合していくというのを明言していたそうなので、もしかしたら今の状態をレビューすることにはあまり意味が無いかもしれません。
ただ、サイトをチェックしてみたら「おいおい」と思うことがいろいろあったので、現時点のサービス内容をレビューしておくことにします。Koboの販売を始めたら、この状態が変わるのか、変わらないのか。それによってこのストアの運命は決まるような気がします。



レビューはこちらの記事の
・ラインナップが充実していること
・読みたい本を簡単に探せること
・簡単に買えること
・いつでもどこでも簡単に読めること
・いつまでも保管できること
という5つの要素に基づいて行わせて頂きます。

※このレビューは投稿時点でのサービス内容に基づいています。

ラインナップは充実しているか?


ジャンル検索してカウントしました。単純合計すると44,148冊あります。
大ジャンル小ジャンル冊数
文学・小説小説2,033
SF180
ミステリー/サスペンス2,713
ファンタジー555
ドキュメンタリー0
ノンフィクション946
戦記519
歴史・時代小説1,686
伝記106
エッセイ1,306
紀行75
耽美・恋愛532
ロマンス2,720
官能3,906
ライトノベル/ティーンズノベル2,430
日本文学2,136
外国文学408
文学全集0
ホラー175
ボーイズラブ2,704
詩・詩集26
短歌・俳句16
経済・社会小説63
美容・暮らし・健康・子育て住まい22
ペット21
家庭の医学152
ダイエット44
料理92
冠婚葬祭16
スピーチ・話し方41
手紙・文書3
家事・マナー45
ファッション・美容50
和洋裁・手芸3
女性の医学28
子育て107
カレンダー・日記2
ビジネス・経済統計4
財政5
金融13
経済106
経営201
マーケティング42
会計21
自己啓発1,359
流通2
貿易4
産業・交通25
マネープラン・投資66
開業・転職・就職42
金融資格1
ビジネス資格試験2
IT・Eビジネス29
人文・思想・心理・教育心理学219
哲学・思想60
宗教61
教育151
文化・民俗55
図書館・博物館17
コミック少年コミック3,075
少女コミック1,193
青年コミック4,487
児童向けコミック13
ちょっとHな青年コミック0
女性コミック3,170
ちょっとHな女性コミック92
子ども向け83
ホビー・スポーツ1,060
語学・学習参考書412
科学・医学・技術219
コンピュータ・IT124
社会・政治・法律356
歴史・地理486
エンターテイメント1,030
(※2012年4月10日時点)
ちなみに、「子ども向け」以下にも小ジャンルはありますが、トップページの「ジャンル」ボタンを押しても表示されない大ジャンルです。「すべて」のジャンル一覧から選択する必要があります。

他のストアでは充実しているエロ方面が弱いというのは、何か理由がありそうですね。


読みたい本を簡単に探せるか?


画面レイアウトは他のストアと異なり、左カラムがありません。
ジャンル検索する場合は、検索窓の左にある「ジャンル」ボタンを押すと表示されます。前述通り、ここに表示されていないジャンルは、「すべて」のボタンを押してジャンル一覧を表示しなければなりません。最初見た時は5ジャンルしか無いのかと思ったので、ちょっと不親切な気がしますね。
やたらとボタンが大きかったりするところから想像するに、恐らくタブレット端末向けに作り込んだ画面を、パソコン向けにも表示しているのでしょう。出版社やレーベル・著者名の索引検索ができないのは不便な気がします。

「詳細を見る」をクリックすると、同じ画面内に小窓が表示されます。
ここで「楽天ブックス」と連携して、価格の比較が表示されるのは素晴らしい。「PCで立ち読み」は対応していない書籍もあるようです。

なお、キーワード検索にはサジェスト機能が付いていません。ソーシャルネットワークサービスの共有機能にも対応していません。

……と思ったら、トップページのキャンペーン情報から商品情報に辿り着いたところには、共有ボタンが付いてました。なんだこれ。
キャンペーン対象商品だけ、画面の作り込みが別なんでしょうかね?ちょっと不思議です。既にお約束ですが、+1にも対応して下さい。


簡単に買えるか?


楽天会員に登録していれば、IDは共通なので別途登録する必要はありません。利用中のブラウザでログインしたことがあれば、始めてページを開いた時にも自動的に「はじめまして ○○さん」という表示が出てきます。この辺りは多角的に事業を展開している企業の強みですね。

楽天会員に新規登録する場合は、「メールアドレス」「パスワード」「氏名」「フリガナ」「誕生日」「性別」が必須項目になります。住所・電話などの連絡先や、クレジットカード情報などは入力しなくても登録は可能です。

決済方法は、クレジットカードまたは楽天スーパーポイント決済のみとなっています。


いつでもどこでも簡単に読めるか?


さて最大の問題はここ。購入した電子書籍が読めるのは、Sonyの「Reader」とPanasonicの「UT-PB1」のみです。楽天の電子書籍端末ショップには堂々と「マルチデバイス対応!」と書いてありますが、パソコンからは購入することしかできません。もちろんiOSにもAndroidにも対応していません。なめてんのか。

ちなみにSONY「Reader」の「PRS-G1」は25,000円くらい、「PRS-T1」は19,000円くらい。Panasonicの「UT-PB1」は今ならポイント10倍で29,800円とのことです。利用前には機器認証が必要ですが、台数制限があるのかどうかは判りません。

これらの端末を持ってさえいれば、いつでもどこでも簡単に読める、のでしょう。


いつまでも保管できるか?


ヘルプにはこんな記述があります。
Q.Rabooで購入したソニー Reader対応の電子書籍を間違った削除した場合、無料で再ダウンロードできますか?
A.購入済みの書籍はストアのサイト規定によって再ダウンロードできます。
「サイト規定」というのがよく判りませんが、あちこち探しても「再ダウンロード期限」といった記述はみつからないので、再ダウンロード期限は無さそうです。というか、もしこれで期限があったら怒ります。

[4/11追記]
ご指摘を頂きました。講談社など一部の作品には、ダウンロード可能期間が設定されているようです。ふざけんな。



結論


電子書籍専用端末でしか読むことができないサービスに未来は無いと宣言しておきます。ボクの予測では「次はKoboを売る」ことでしょう。この予測が外れることを祈っています。

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