2012年4月12日木曜日

電子書籍ストアレビュー「eBookJapan」

第7回目は、「eBookJapan」です。
http://www.ebookjapan.jp/ebj/
株式会社イーブックイニシアティブジャパンの運営するストアです。出版社に勤めていた現会長が2000年5月に創業したベンチャー企業で、昨年10月には東証マザーズへ上場(証券コード:3658)を果たしています。しかしこういう企業の創業者持ち株比率が低いってのは何か不思議な感じがします。10%超えるような大株主もいませんしね。

沿革を見ると、Yahoo!コミック(2012年1月リニューアル・現Yahoo!ブックストア)にコンテンツを提供しているのはこの会社のようです。

ちなみにサイトの左上に「マンガでは世界最大のダウンロードサイト。」と記載してありますが、「パピレス」と同様、「最大」の根拠を示さないと不当表示防止法にひっかかると思いますよ。どっちも上場企業なのに……。(追記:いまは「最大級」に修正されています)



レビューはこちらの記事の
・ラインナップが充実していること
・読みたい本を簡単に探せること
・簡単に買えること
・いつでもどこでも簡単に読めること
・いつまでも保管できること
という5つの要素に基づいて行わせて頂きます。

※このレビューは投稿時点でのサービス内容に基づいています。

ラインナップは充実しているか?


サイトの左上に「電子書籍販売数:57,323点」と表示されています。
大ジャンル中ジャンルタイトル数作品数
青年マンガ青年マンガ3,74718,643
少年マンガ少年マンガ2,03412,473
少女コミック少女コミック3,0168,778
女性コミック1,5613,821
ハーレクインハーレクインコミック1,6451,731
ハーレクイン小説2,4262,434
総合図書文芸書1,1711,742
ノンフィクション125140
ビジネス&カルチャー643981
学術585957
写真集84106
ダイナマイツ(成人向け)コミック1,3692,157
写真集7601,863
官能小説108111
(※2012年4月12日現在)
さすがに「世界最大」を自称するだけあって、コミックのラインナップは凄いです。ジャンル表示した時のデフォルトがタイトル別になっているので、実は最初「あれ?少ない」と勘違いしました。要するに、複数冊出ているシリーズを1まとめにしてタイトル数としてカウントしているんです。こういう表示をすると数が少なく見えるので、他ではあまり見かけません。

ちなみに「WebマガジンKATANA」という月刊の刊行物もあり、そこにもコミックは若干あります。


読みたい本を簡単に探せるか?


トップページの画面レイアウトは、左カラムが検索・ジャンルなどの索引、真ん中上にバナー・下にジャンル別の新着、右カラムがお知らせや特集になっています。

ユニークなのは、真ん中カラムの幅が固定ではなくウィンドウサイズ追従というところです。上の図は横スクロールバーが出ないギリギリのサイズ(恐らくディスプレイの横幅1024で最適化)で、下の図は横幅1920でブラウザを最大化した表示です。

トップページだとこの表示のメリットが判りづらいですが、検索結果一覧表示の画面だとこのレイアウトの意味が判ります。こちらが横幅最小サイズ。

こちらが横幅1920で最大化。

要するに、ウィンドウサイズが大きければ、一度に表示される件数が多くなるので、探しやすくなるということです。今まで見てきたサイトで可変レイアウトを採用しているところは無かったので、これは「eBookJapan」の大きな特徴と言っていいでしょう。

また、キーワード検索は、サジェスト機能に対応しています。

試し読みにも対応しています。ただし、専用リーダーを事前にインストールしておく必要があります。下図はWindows用リーダーです。

共有は、Twitter、Facebookのいいね!、mixiチェック、GREE、はてなブックマークに対応しています。お約束ですが、+1ボタンに対応して下さい。また、アフィリエイト(「バリューコマース」と「A8.net」)にも対応しています。

簡単に買えるか?


「eBookJapan」も、買い物カゴに入れるところまでは会員登録なしでいけます。買い物カゴから「購入手続きへ進む」のボタンを押すと、ログイン・新規会員登録画面になります。なお、買い物カゴには100冊まで入れられます。

会員登録は、まずメールアドレスだけを入力します。次へ進むと会員情報の登録画面になり、別途メールが届きます。メールには認証番号が記載されているので、それを入力する形です。

必須項目は「ニックネーム」「パスワード」「秘密の質問」と「答え」「氏名」「生年月日」「性別」「住所」「成人向け作品を閲覧するかどうか」「メールマガジンを希望するかどうか」と、結構多いです。利用規約と個人情報取扱いに同意し、入力した内容を確認すると、登録完了です。

決済方法は、クレジットカード、楽天銀行決済、ちょコムeマネー・WebMoney・Edy・BitCashなどのプリペイドorチャージ式決済、BIGLOBE・NIFTY・So-net・OCNのプロバイダ決済、ドコモケータイ払い(spモード)・auかんたん決済に対応しています。かなり選択の幅が広いです。あれ、ソフトバンクは……?(ヘルプには記載がありません)

また、これも他ではあまり見かけない仕組みですが、「全巻まとめ買い」ができるようになっています。対象タイトルは現時点で3,008点あります。「全巻」といいながら、実際にはセット販売なので、例えば「はじめの一歩」は1~10巻と11~20巻セットという形になっています。セットでも安くはないのですが、ポイントが多めに加算されるようですね。

また、海外からの購入にも対応しています。


いつでもどこでも簡単に読めるか?


利用環境は、ほぼ一通りのデバイスを網羅しています。WindowsXP以降、MacOS X 10.5以降、iOS 3.0以降、Android OS 1.6・2.0および2.1以上、そしてなんとWindows phoneにも対応しています。ただし、書籍によっては未対応のデバイスもあるようです。また、書籍はダウンロードした端末で読む形になっており、しおりの同期などには対応していません。

ダウンロードした書籍は、トランクルームを経由すれば端末間の移動が可能です。トランクルームに預けられる冊数は無制限ですが、端末登録には3台までという制限があります。また、一部の作品は出版社との契約上、端末によっては移動できない仕様になっているので注意が必要です。

パソコンで読んでいて、急用で外出しなければならない場合なんかは、いちいちトランクルームに預けて……なんてことはやってられませんね。少し面倒です。


いつまでも保管できるか?


再ダウンロード期限は、ダウンロードを失敗した時用になっており、14日間と短くなっています。ただ前述のとおり、端末間の移動はトランクルームを経由して行えるようになっているので、端末を買い替えるような場合もトランクルームを使えば大丈夫です。では端末が壊れてしまった場合は?ヘルプはこんな記述になっています。
端末やソフトウェアのトラブルで購入した電子書籍が読めなくなったり無くなったりした場合には、ご購入の確認を条件に、再度お読みいただけるようにサポートいたしますので、サポートセンターにお問い合わせ下さい。
非常に良心的です。ただし、端末の売却・譲渡・廃棄・紛失・盗難の場合はダメみたいです。とりあえず困ったら、サポートに相談してみるのが一番だと思います。




結論


コミック中心なら、非常に利便性が高いと思います。図版の多い書籍のデータはファイル容量が大きいので、「eBookJapan」のようにダウンロード型の方がいいのかもしれません。ダウンロードするだけでも結構時間かかりますからね。常にサーバーにデータがある形だと、モバイルだといくら通信が高速になってきたとはいえ結構辛いという気がします。


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