2012年4月24日火曜日

電子書籍ストアレビュー「BookLive!」

第10回目は、「電子書籍ストアBookLive!」です。

電子書籍ストア BookLive! 人気の電子書籍をいつでも簡単に!

凸版印刷のグループ会社ビットウェイの子会社として設立された、株式会社BookLiveの運営するサイトです。立ち上げ当初にはインテルも関わっているはずなんですが、会社案内や沿革を読んでも、その関係が現在どうなっているかが判りません。株主に東芝やNECの名前はあるんですけどね。ちなみに昨年12月に三省堂書店と事業提携しています。

もうちょっと前にレビューしようと思ったのですが、サイトに「4月下旬にリニューアル予定」というお知らせが出ていたので、保留していました。昨日、リニューアルが行われたようなので、さっそくレビューしてみたいと思います。



レビューはこちらの記事の
・ラインナップが充実していること
・読みたい本を簡単に探せること
・簡単に買えること
・いつでもどこでも簡単に読めること
・いつまでも保管できること
という5つの要素に基づいて行わせて頂きます。

※このレビューは投稿時点でのサービス内容に基づいています。

ラインナップは充実しているか?


サイトの左上に40,715タイトル61,576冊と表示されています。ジャンル絞込みの際に表示される件数は、タイトル数(雑誌を除く)のようですね。
大ジャンル中ジャンル件数(中)件数(オフ)
マンガ少年マンガ597598
少女マンガ985985
青年マンガ1,3731,416
女性マンガ2,6252,709
ボーイズラブ3538
オトナ男子117342
オトナ女子1,0111,128
マンガ誌2222
書籍文芸6,92213,092
ミステリー2,2662,293
歴史・時代1,0981,109
SF・ファンタジー481481
ライトノベル・ティーンズノベル1,2611,630
ハーレクイン小説2,6172,631
ビジネス・IT2,2242,226
ノンフィクション1,0241,039
趣味・生活1,8841,886
雑学・エンタメ1,4861,518
学術・語学1,3151,315
エッセイ・紀行1,1801,185
雑誌ニュース・ビジネス・総合362362
男性誌・女性誌100100
趣味・スポーツ・トレンド799799
趣味・実用11
スポーツ33
文芸・マンガ88
写真集アイドル4949
グラビア1,5152,443
セクシー21299
イラスト集88
動物3939
風景、その他3030
(※2012年4月25日時点・中/オフはセーフサーチ)

ちょっと小ジャンルは多すぎるので、省略させて頂きます。セーフサーチオフの調査は中の1時間後で、左上に表示されている全体の冊数は4冊増えていました(61,580冊)。多少の誤差は、おおめにみてください。セーフサーチの有無で件数に大きな差があるところは、背景をクリーム色にしてあります。

気になったのが雑誌ジャンル。なんか分け方が変なことになってますね。「マンガ」の「マンガ誌」と、「雑誌」の「文芸・マンガ」は別々の雑誌が登録されているので、重複ではないようです。

あと、「文芸」の6,922件(※セーフサーチ中)がなんか突出して多いなあと思ったら、うち4,375件は青空文庫(無料)でした。「イラスト集」の8件は全部「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」なのですが、これは担当者の趣味なのかなあ……。街の本屋さんだったら、そういう特色があってもいいと思いますけどね。


読みたい本を簡単に探せるか?


トップページの画面レイアウトは、左カラムにジャンル・作品名・作家名・掲載誌・出版社の絞込み索引と週間ランキング、メインカラムはバナー・新着・特集・あなたにおすすめなどが表示されています。右カラムはありません。

おすすめは、クリック履歴からリコメンドするようです。トップページは大ジャンルごとにも用意されています。キーワード検索は、サジェスト機能未対応です。なぜリニューアルで盛り込まなかったのでしょうか……。

リニューアル前は、初めてアクセスした時に下図のような「セーフサーチ」についてのお知らせが表示されたのですが、新バージョンでは表示されなくなっています(※普段使っていない別ブラウザで確認)。

初期状態ではセーフサーチ中になっているので、成人向けを検索する場合はOFFにする必要があります。おかげでジャンル別件数調査が二度手間になりました(苦笑)

絞込みをした時の表示形式は、リスト型と一覧型が選択できます。リスト型の方が1件あたりの情報量が多いです。

こちらが一覧型。

並び替えは、[売れている順][新着順][価格安い順][価格高い順][レビューランク順][50音順]から選べます。デフォルトは[売れている順]のようです。

詳細画面はこんな感じです。

立ち読みは、事前にBookLive!Readerをインストールしておく必要がありますが、会員登録は不要です。SNSへの共有にも対応しています。既にお約束ですが、+1に対応して下さい。せっかくリニューアルしたのに、TwitterとFacebookにしか対応していないというのはもったいない気がします。

下の方には、シリーズ作品、同じ作者の作品、同じ掲載誌の作品、同じ出版社の作品、この本を買った人はこんな本も買っています、この本をチェックした人はこんな本もチェックしています、ユーザーレビュー、特集なども表示されています。

なお、こちらの記事によると、
今回のリニューアルでは、とくにスマートフォン端末での見易さ・操作性の改善を重視。検索機能に絞り込み機能を追加し、作品レコメンド機能もバージョンアップ。
とのことなので、Xperia(SO-01B)でも試してみました。

パソコンブラウザで表示されていた左カラムが無くなり、そこにあったジャンル絞込みなどのメニューはメインカラムの下の方へ格納されています。

詳細画面もほぼ同様です。パソコンと大きくレイアウトが変わらないのは、慣れれば使い勝手がよさそうですね。

スマートフォン版から、SNSへの共有ボタンは消えています。うーん。


簡単に買えるか?


「カート」に入れるところまでは、会員登録無しでもできます。シリーズ作品には[全てカートに入れる]機能や、一覧から任意の巻だけカートに入れられるようにもなっています。これは便利。カートを見ると、こんな画面になります。

ここで[購入]ボタンを押すと、ログイン画面になります。

会員登録に必要な情報は、[メールアドレス][パスワード][ニックネーム][生年月日][性別]です。比較的シンプルですが、TwitterやFacebookアカウントによる認証には敵いませんね。

確認画面から登録をクリックすると仮登録完了で、届いたメールのURLをクリックすると、再度パスワードだけ入力を促されます。次へ進むと、支払方法の選択画面になります。

支払方法はクレジットカード(VISA、MASTER、JCB)、携帯キャリア決済(3社とも)と、BookLive!ポイントに対応しています。BookLive!ポイントの購入はWebMoney、BitCashに対応しています。海外からの利用はできません。

ちなみに「マイページ」から「セーフサーチ設定のロック」という機能を利用することができます。例えば親が子ども用アカウントを用意して、セーフサーチ強に設定(もちろんパスワードは教えない)し、毎月ポイントが自動チャージされる「月額ポイント購入」を利用すれば、電子書籍専用のお小遣いをあげるような形で、子ども向けにゾーニングをしたサービスを利用させることが可能です。これは他には無い機能ですね。


いつでもどこでも簡単に読めるか?


BookLive!Readerは、Windows、Android(2.1以上)、iOS(Phone/iPad)、WindowsPhoneに対応しています。購入した電子書籍は「クラウド本棚」というサーバに保存され、BookLive!Readerをインストールした端末からダウンロードして閲覧する形になります。1つのアカウントで、最大3台まで登録ができます。

ヘルプには本棚情報としおり情報が端末間で同期されると書いてありますが、[いまだけお試し]の書籍では同期できませんでした。本棚を開くと、その端末へまだダウンロードしていない書籍は、表紙の右下に雲のマークが付いています。[立ち読み]や[いまだけお試し]から本棚へ戻ろうとすると、そのまま閉じるか購入するかを確認するウィンドウが表示されます。商売上手ですね。

ダウンロードした書籍に有効期限などはありませんが、書籍によっては対応していない端末があるようです。購入ページで事前に確認できますので、要注意ですね。

ちなみに書籍を開いた画面などは、PrintScreen(及びそういう機能を持ったソフト)ができないように制御されています。この記事を書くにあたって、なんで画面キャプチャがうまくいかないのか少し悩んでしまった(パソコンの不調かと思った)。


いつまでも保管できるか?


「クラウド本棚」からのダウンロード期限はありませんが、何らかの事情でストアでの販売が停止された場合は、再ダウンロードできなくなるそうです。端末解除は原則として登録した端末からしかできないようですが、故障やうっかり買い替えて端末解除前に廃棄してしまった場合などは、サポートへ連絡すれば対応してくれるようです。




結論


端末台数制限が厳しいのが残念ですが、それ以外に大きな不満は感じませんでした。紀伊國屋書店Kinoppyといい勝負?怖いのは「一部の作品を除き、再ダウンロードの期限もありませんが、BookLive!での販売が停止された場合、再ダウンロードすることができなくなります。」という部分くらいでしょうか。あり得る可能性として、作家や出版社が「もうこの作品は、BookLive!では取り扱いさせません!」という措置をした場合、端末にダウンロードした書籍データが消えたらお終い、という感じでしょうか。出版社を経由して電子書籍を発行している場合、作家が版権引き上げしたら取り扱いできなくなるという可能性はありますね。まあ、こんな可能性は言い出したらきりがないですが。

週間人気投稿

月間人気投稿