2012年2月18日土曜日

「Facebook利用者は40代が中心」という調査を信用してもいいの?


コムニコ・ニフティが実施した Facebook 利用状況調査結果というのが、ここ数日あちこちのニュース系サイトに取り上げられています。

Facebookを一番使ってるのは45~49歳(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20120215-OYT8T00398.htm

ニフティなど、Facebookの利用実態を調査、最も多いのは45~49歳(朝日新聞)
http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN201202140009.html

Facebookを最も使っているのは「40代」、ニフティとコムニコ調査(デジタル・トゥデイ)
http://dt.business.nifty.com/articles/12352.html

Facebookの活用に積極的なのは40代 - ニフティとコムニコが調査(マイナビ)
http://news.mynavi.jp/news/2012/02/14/048/

Facebook利用者、40代が中心--7割以上が「リアルな付き合い」求める(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/society/35014046/

Facebook利用者は40代が中心――ニフティ調査(ITpro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120214/381603/

Facebook使用割合は1.1%(R25)
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20120217-00022852-r25

恐らくこれらの記事は、ニフティのプレスリリースを見て「いま話題の Facebook だから」とあまり深く考えずに、リリースそのままを流しているのではないかと思われます。ちなみにいまのところ日経はプレスリリース文をそのまま載せているだけ、産経と毎日は無反応でした。

ニフティとコムニコ、「Facebook」利用調査を実施(ニフティのプレスリリース)
http://www.nifty.co.jp/cs/newsrelease/detail/120210004132/1.htm

以前書いたエントリーでボクは、こういう記事を見たときにはまず調査概要をチェックしようという提案をさせて頂きました。ニフティのリリースから引用します。
<調査概要>
調査対象 :@niftyのインターネット接続サービス利用者
有効回答数:11,533人
(全回答者の内「Facebook」を利用している20歳以上の男女を有効回答とした。)
調査期間 :2012年1月6日(金)~1月16日(月)
調査方法 :インターネットによるアンケート調査
調査対象が、@niftyのインターネット接続サービス利用者です。つまり、無作為抽出でもなんでもないので、めちゃくちゃバイアスがかかっています。この調査結果を、世の中全体にあてはめて論ずるのは無意味です。




ここからはちょっと余談です。ニフティの会員ってどんな人たちなんでしょうか?少し調べてみましたが、現時点の会員情報データは公開されていないようです。([追記]これは調査概要に載っていました……恥ずかしい)

ただ、古いデータならありました。このテキストの信頼性という問題もありますが、興味深いデータが載っていました。

電子ネットワークにおける世論調査
http://maple.doshisha.ac.jp/paper/jesa97.html
NIFTY-Serveのユーザープロフィール(ニフティ株式会社, 1997)によってネットワークユーザーのデモグラフィックな特性を検討してみると、男女比では男性81.6%、年齢構成では20代が35.1%、30代が37.2%であり、地域分布では関東地方の居住が53.5%となっている。
なにしろ15年前のデータですから、既に退会している人も、新たに加盟した人もいるでしょうけど、この年齢構成がそのまま15年スライドすると……?

40代が中心になりますよね。

[追記]
ニフティのリリースに、どの年代に何人調査を依頼したかのデータが出ているという指摘をいただきました。ありがとうございます。恥ずかしながら、"アンケート案内対象者"というのを見落としていました。
これを見るとやはり、ニフティ会員は20代から30代前半と、60代以上が少ないようですね。アンケート案内対象者100万人のうち、それぞれの年代で回答率がどれくらい違うかのが気になりますので、報告書データをチェックしてみます([追記]載ってませんでした)。それによって、利用者出現率の偏りという数字の読み方も変わってきますね。いずれにしても、鵜呑みにしてはダメだということです。

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