2012年2月1日水曜日

ワンマン企業のトップ攻略法?


ニコニコ動画関連でちょっと考察という名の妄想をしてみます。

ドワンゴは東証1部企業で、創業者の川上量生さんが会長で16.8%の株式を保有しています。現在の筆頭株主はエイベックスですが、他の役員の持株比率なんか微々たるものなので、恐らく会社の重要方針を決める役員会などでは、川上会長の意向が極めて強く反映されるでしょう。

ドワンゴ社内のことは全くわからないのですが、想像するに他のヒラ取締役は肩書きはあるけど自分の意見を会社方針に反映させるのは結構難しいんじゃないでしょうか。いわゆる "ワンマン企業" の場合、ほとんどのことはトップダウンで決まります。




権力が集中している場合、トップ以外の人間がやりたいことを通そうと思ったら「とりあえずトップさえ説得すれば良い」という形になります。江副浩正さんが逮捕される前のリクルートがそういう感じだったらしいですね。エレベーターホールで捕まえて、30秒でプレゼンしてOK貰うとかっていう話。

ドランゴがワンマン企業というのはあくまで想像ですけど、一般的にワンマン企業の場合、トップが突き進もうとしている方向を、周囲は "良くない" と思っていても説得できない、というような事態がちょくちょく発生したりしますでも会社経営は事業の持続性と収益確保がまず最優先ですから、それが危ういという情報があれば判断を変えられる可能性があります。

経営判断って至ってシンプルで、「いつまでにいくら儲かるの?」が判断の軸です。そしてその事業内容が会社の経営理念からズレてなければ「Go!」という話になります。「儲かる」は「損を減らす」とも同義です。

つまり、会社のトップが「今のままの方針で進んだら、損をする(儲からない)」という判断をすれば、方針は変わります。逆を言えば、システムに欠陥があって「このままじゃ創作者に迷惑がかかるかも」といった話をいくらトップにしたところで、それで「損する(儲からない)」という結論にならない限り無駄な話なのです。

既に動き始めた流れを変えるのは、勢いがつくほど困難になります。慣性の法則は物理だけの話じゃないんですよね。でも、経営者の判断軸が根本は「儲かるか/儲からないか」だということを踏まえていれば、どこをどう押せば効果的かというのが見えてきます。

ビジネスは感情では動かないんですよ。どこまでいっても最重要は利得。裏を返せば、感情や情緒で判断をしている経営は、持続性に乏しい。「儲からんでもいいからやってみろ!」ってのは、別の所で儲かってるから言えること。

経営者に「儲かる/儲からない」の判断をさせる一つの手法として、世の中によく知られ体系立てられたビジネスの定理を用いるというのがあります。いわゆる「フレームワーク」ってやつですね。

経営者を説得するために、時と場合によってどういった手法を用いるかは当然異なりますが、「フレームワーク」として有名なのはPEST分析や、5F、バリューチェーン、SWOT、ポジショニング、4P、プロダクトライフサイクルなどなど。

「フレームワーク」というのは、説得力を増す材料と考えるといいと思います。個別の事例でこういうことがありました。これを××に当てはめると、こういうことになります、という "補足" で使う感じですね。

「フレームワーク」というのは使いようで、「ぼくの考えたこの戦略が1番なんだ!」という主張に対し、その説得力を失わせるために使うこともできたりします。

えーっと、何か具体的にこうすればいいという結論を持っているわけじゃなく、思いついたことをパカパカと書き連ねているだけなのですが、無理やり結ぶと、「ビジネスにおける判断の大半はロジックで、感情は最後の一押しに役立つ」って感じかな。

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